今週も引き続き、阿蘇の伝統野菜「阿蘇高菜」で作ったマスタード、
その名も「阿蘇タカナード」をはじめ、様々なアイデアで先祖代々の土地と農業を
1000年先まで残そうと挑戦を続ける、阿蘇さとう農園からのレポートです。
阿蘇のシンボルともいえるあの美しい草原のお話。
あの草原を守るために、いま阿蘇さとう農園はあることを始めているんです。
何だと思いますか。ヒントはこれです。めぇぇぇぇぇぇぇ。


「阿蘇さとう農園」

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<< 現地レポートの様子 >>



佐藤:私が新規就農して最初にできた商品が阿蘇タカナードです。
マスタードを作ったんですけど、阿蘇高菜に関わることで
地域の課題ってたくさんあるんだなと逆に気づかされたんですね。
阿蘇高菜は高齢の農家さんしか作っていなくて、
次の世代にどうにか受け継いでいかなきゃいけない
ということが分かりましたし、阿蘇をもうちょっと広く見てみると
農地もたくさんあってそれと同じくらい草原が広がっていて、
やっぱり担い手を作っていくこともそうですし、
どうやって維持していくかも私たちが考えていかなきゃいけない。
なので、また畑の部分は高菜を作っていくことで
ちゃんと収入を確保するという解決策ができるのかと思いました。
次に草原の部分は毎年住民総出で野焼きを行って
人為的に維持しているという背景があって
それが1000年続いてきたというデータがあるんですが、
観光の目玉にもなっているんですよね。
なので1000年後の阿蘇に住んでいる人たちにも草原を残して
観光としてもたくさんの人に楽しんで欲しいなと思いましたので、
草原のほうには草を食べる動物を放牧して
少しでも野焼きの労力を軽減できないかなと考えているような形ですね。


高橋:放牧というお話がありましたが、最近では阿蘇・羊の放牧というのを始めたと聞きましたが教えてもらえますか?

 

佐藤:私たちさとう農園はちょうど2年前に羊を導入しました。
もともと地元にあった大学で阿蘇の草原を維持するのに
羊と牛と一緒にやっていくのが良いんじゃないか
という研究がされていたんですけど、
なかなか実際に取り組む農家さんがいなくて、
いま私たちと6軒くらいのグループを組んで
阿蘇で羊を放牧して草原を維持していこうと取り組みを始めました。


 

高橋:草原を維持するには牛が踏み固めるのも良いと取材しましたが、なぜ羊も一緒だと良いんですか?

佐藤:牛と羊とでは好む草が違うらしいんですよ。
羊も同じ牛の仲間なので体の構造は似ているんですけど、
好む草が違ったり行動もちょっと違ったりするので、
うちでは羊を飼い始めていて、近くのNPOさんで
赤牛を飼育してらっしゃるところがあるんですが、
それを預かって羊と赤牛を一緒につながっていない状態
混牧という形で多様性の中で共同生活をしてもらっているんです。
本当に仲良くお互い助け合って暮らしている姿が、
本当に仲睦まじくてとても癒されます。


高橋:どういうことですか?仲良くというのは?

佐藤:不思議なんですけど赤牛と羊に
1日1回ずつ飼料を与えているんですが、
別々に与えているのにあげているのに
赤牛がちょっと自分の餌をこぼしてみたりするんですよね。
羊が自分のがなくなって足りないよと来たときに、分け与えている。
確実に牛は意識的にやっているだろうという現場を毎日目撃して。
あと虫もやっぱり羊が集ってくると嫌なのでほんとは頭突きとかをして
追い払うんですけれども、首で優しくたしなめるみたいな。
蹴ったりは一切しないで。
それでやっぱり食べる草が違ったり行動も違うんですが
一緒に暮らすことによって人間も含めて
一緒に草原を維持できるんじゃないかなと、
すごくワクワクしています


高橋:羊を放牧する歴史はなかったんですか?

佐藤:なかったようです。
ただいろいろ調査をしていく中で戦後の羊毛需要があって
この地域でも300頭くらい羊が飼育されていたというのも
お話としては残っているところです。


高橋:気になるのが羊毛の活用だけではなく食用としても考えてらっしゃる?

 

佐藤:羊は草を食べてもらうために導入するんですけど、
赤牛と並んでひつじ肉も名産になればいいなと取り組んでいます。
例えばフレンチには欠かせない食材と言うことを言ってもらったり、
思っていたより臭みが少ないということで
焼肉でも楽しみたいと言っていただいているので
可能性はあるかなと思っています。
マスタードと羊肉は相性が良いんじゃないかという下心はあります。




高橋:あと目の前にあるのは羊毛ですよね?

佐藤:これは本当にうちで飼っていた羊で
フェルトのシートを作ってみました。


佐藤:それから毛刈りは全部の羊が1年に1度必ずやっています。
意味合いとしては夏がとても暑いので、
春になったら毛を刈って夏を過ごしやすくしてあげる。
人間はその毛を使っていろんなものを作っていこうと考えています。
私の知り得る限りなんですけれども、
羊は人間と一緒に暮らしてきたからこそ毛が発達したと聞いていて、
やっぱり人間が毛刈りをしてあげることで
羊は体を維持できていると学んでいます。
なので、羊を飼うという事はやっぱり人間がちゃんとケアをしてあげて
暮らしていく必要があると思っています。


高橋:この先のさとう農園の未来は?

佐藤:うちも高菜や羊だったりいろんなことをしているんですけど、
さとう農園としてやっていきたいこととしては、
阿蘇地域をずっと維持していくための兼業農家さんだったり、
農家じゃない人が農業に関われるような
いろんなモデルを作れたら良いなと思っています。
草原にはたくさん牛や羊が放牧されている姿が理想ですし、
畑も耕作放棄地にならないくらいみんなが
農業を盛んにやっていろんなものを作っている状況が理想なので、
そこに対してできることをやっていきたいなと思っています。




高橋:本業もやりながら農業も手伝う人がいて耕作放棄地がなくなる。そうなっていかないと継続は難しいかも知れないですね?

佐藤:阿蘇地域に関しては年に1度の野焼きがあったり
地域の人が担っている部分がすごく大きくて、
地域の景観を維持することに住民の方が多くが関わる必要があるので、
そこにただボランティアだけじゃなくて
やっぱり収益を生むような活動をしつつ、
地域を維持できて景観を維持できる仕組みが必要だなと考えて
行動に移しています。


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熊本県阿蘇市「阿蘇さとう農園」から、佐藤智香さんのインタビューをお届けしました。

今回はこの、阿蘇高菜の種をマスタードにした
「阿蘇タカナード」を3名の方にプレゼントします!



お肉に合わせるのはもちろん、ピザやポテトサラダ、納豆などに合わせても美味しいです!
ご希望の方は、番組HPのメッセージフォーム番組HPから「タカナード希望」と書いて送ってください。

(※当選者の発表は、発送をもってかえさせていただきます。)


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ フォエバ /BENI
・ ファンタジア /Livetune adding 原田郁子


パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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