この番組もずっと参加している「鎮守の森のプロジェクト」が
東北沿岸部で続けてきた植樹活動も、スタートからまる9年。
9年前に苗木を植えた場所は、どうなっているのか?
ちゃんと育っているのか?
そんな疑問に答えるべく、今回行われたのが宮城県岩沼市で行われたのが、
「鎮守の森のプロジェクト」植樹リーダーで、植物学者の西野文貴さんの案内で、
9年前の植樹地を歩くフィールドワークでした。
先週は、植樹をしたエリアの模様をお届けしましたが、
今回は、そのすぐ隣、海側のエリア、植樹をしていない
元々は松林があった場所へと移動しました。その模様をお伝えします。


「鎮守の森のプロジェクト」



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西野:ここから植樹をしていないエリア。
風が強いですねやっぱり。
木を植えていないので海の風がそのまま直接来ていますね。
寒いくらい。
もともと松林があったところに向かっているんですけれども、
どんな植物たちが出ているのかちょっと見てみたいなと思います。


西野:これは、獣道ですね。
ほらほら、出たよ。今日植えた樹種が目の前にありますよ。
何でしょうか?そんなのわかるわけねーじゃねーかと思いますよね。
でも庭木にも使われますよ


参加者:ツバキ?

西野:そうです正解。薮椿です。
自然に出てきたんですよね、薮椿は。
だから行為の僕らは調査して、この10種を入れようとやっているんですね。
あたりを見回してみると、そういう樹種がポツンポツンと出ているんですね。
自然に戻ろうとしているんです。そ
れを僕らは植樹で後押ししているようなイメージなんですね。
ここで見ていただきたいのがもう一つ。
これ知ってますか?


参加者:サンショウ?

西野:早い。そうですサンショウ、自然界のサンショウです。
これはミカン科の植物。
なのでチョウチョが卵を産みに来たりします。
これが獣道ですね。
うさぎとたぬきかな。あとはキジもいるね。
ほらほらほら、出てきましたよ、この植物。
ヤマザクラですね。



(ヤマザクラ)

西野:今日は見られるか・・・、いた。
アリがいるでしょう。さあ皆さん明日から植物博士です。
桜の葉っぱってすごく見分けやすいんですね。
この葉っぱの付け根、葉柄のところに、イボみたいなのがあります。
これは蜜腺といいます。ここから蜜を出しているんですね。
そしてこの蜜にアリがきています。
ここで問題です。なぜアリを呼ぶのでしょう。


参加者:アリがどこかに花粉をつけて?

参加者:受粉ですよね?

参加者:アブラムシ?

西野:そうです。
虫を退治してもらうためですね、おっしゃる通りです。
だから協力してもらっているんですよね。
バラ科全般ではないですね。蜜腺があるものと、ないものがあったりします。
そんな感じでヤマザクラを見ながら歩いてください。
ぜひ葉っぱをとってみてください。
イボが絶対についているので。
桜餅を食べる時にもついていますよ。



西野:いまキジが鳴きましたね。
いまの鳴き声で結構考えなきゃいけないことがあるんですね。
明治神宮の森もそうだったんですけど、全部森になれば良いわけではないんですね。
なぜかというと、キジの住処になりやすいのはススキとか
草原性なんですよね。
いますすきのゾーンにいますがこれが自然が戻って、
将来、勝手に森になるとキジはどこに住めばいいのか
ということになっちゃうんです。
実際に明治神宮の森も、最初は荒地でススキっぱらがあって
キジもいた。でも森になった。そしていまはキジはいません。
そのバランスをこれから先は僕らが考えて
森づくりをしなきゃいけないと思います。


西野:シロツメクサね。きれいですよね。
なぜツメクサかというと、昔ヨーロッパから
登記を東京へ送ってくるときに、陶器が割れると困るので
箱にシロツメクサを詰めたんですね。クッションになるから。
そして花の色は白だからシロツメクサ。
赤色はアカツメクサと言うんです。
でもアカツメクサやシロツメクサって、
葉っぱだけではわからないでしょと思うんですが、
実はそんなことはない。
シロツメクサは毛がないんですが、アカツメクサは毛があります。
もし公園に行くことがあったら確認してみてください。



西野:さっき火山の後に入るのはマツだという話しでしたが、
例えばこの辺の地面を剥いだら最初に帰ってくるのはなんでしょう。
やはり海からどれだけ近いか遠いかで、出てくる種類が変わるんですよね。
本来ならば海から近ければ近いほど、
砂浜に出てくる植物が最初に出てきたりします。
それで言うと、ハマエンドウやハマヒルガオという種類が出てきて、
だんだん砂がたまるようになるんですね、砂丘が。
それでどうしていて草が生えてきて、
草がまたどんどん土に戻っていたりして、
動物が戻ってきて森になる。ただ海に近ければ近いほど森にはならずに、
砂浜にいる植物だけになりますね。
ここが9年目ですね。皆さん左手に見えるところが、
森作り・植樹をして9年目のところです。


高橋:めちゃめちゃ大きくないですか、感動しますね。何メートルだろう

西野:7メートルくらいいってますね。

参加者:幹はあまり太くならないですね。
密に植えているから幹はあまり大きくならないんじゃないかなと思ったんですよ。
高さはあるけど


西野:面白い話ですね。僕は逆だと思っていました。
なぜかというと東北では、最初にお話ししたように、
上に伸びようとしても寒さや霜にやられてしまい、
そうすると上に伸ばしたいエネルギーよりもどちらかと言うと
肥大成長、幹が太るタブがイメージとして多いですね。
それはどういう経験から出るかと言うと、
東北のタブと鹿児島のタブでは樹形がちょっと違うんですね。
東北の方がずんぐりむっくりで、
鹿児島や大隅半島はまっすぐ上の空間を攻めるイメージんです。
なので東北はゆっくり育って幹も太くなっていくのかなと言うイメージでした。
逆にここは植樹をしている場所としては、
9年経って、九州だともっと9メートル80メートルと
大きくなっているはずです。
やっぱり今まで植樹をしたところを見て、
これでも成績は東北に関しては良い方なんですけど、
もっと上を目指したい、もっと土壌改良したり対策をしたら
もっとできたんじゃないかと思いますよね。
やっぱりそれを生かして次の植樹をして、
東北での森づくりを発展させていきたいと思います。



高橋:9年の森。6、7メートルも育っていて、森だったし。
さっき植えてきたばっかりでそれがああなるなんて。
本当にタイムスリップしたみたいな。
「今と未来」を見られるような感覚。
間違いなくあの森は、津波が来た時もそうだし憩いの場、
いるだけで気持ちいいし、その森を出た瞬間に風が冷たくてできれば森の中にいたい。
みんな集まる場所になるんじゃないかなと思いますよね。
山桜もあったから、ソメイヨシノみたいに派手じゃないだろうけど、
春は良いよね絶対に。私の植えたどんぐりはどうなっているんだろう。
わからないくらい育っているから。でもきっと思うようになっているでしょう





「鎮守の森のプロジェクト」  


高橋:今日は宮城県岩沼市の
「千年希望の丘 ファイナル植樹祭2022」に併せて行われた、
8〜9年前の植樹地を歩くフィールドワークの模様をお伝えしました。



【今週の番組内でのオンエア曲】
・Transcend feat. Armi (Up Dharma Down) / Ovall
・明日へのマーチ / 桑田佳祐

パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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