駿河湾育ちのいずんこさん（女性）
こんにちは。いつも楽しく聴いております。
いよいよ次は長崎、スタジアムシティですね。

私には「長崎」と聞くと、思い出さずにはいられない思い出があります。
今から20年前。
高校2年生の時、修学旅行で長崎に行きました。
他校の友人は、沖縄や海外などが多かったので、大変申し訳ないのですが、当時は「なんで、長崎なんだろう？」と思っていました。

ところが、実際に行った長崎は、外国船が並ぶ港やレンガの坂道、異国情緒あふれる美しい街並み、平和を考えさせられる長崎原爆資料館。
窓から差し込む様々な色の妖艶さに、時間が経つのも忘れてしまう教会のステンドグラスなどなど…どこへ行っても感動でいっぱいの修学旅行でした。

ところが最終日に悲劇が。
カメラを紛失してしまったのです。

あの時撮った写真はもう見られないのか…と落胆しながら帰宅したところ、近くを散歩していた地元のご夫婦が拾って下さったとの連絡が入りました。
カメラは父に借りたもので、几帳面な父は私に貸す前に住所や氏名などのシールを貼ってくれていた為、無事手元に戻ってきました。

現像できた写真を見て、優しいご夫婦のお心遣いに感謝の気持ちで一杯になりました。
ご夫婦にお礼の手紙を送ると
「眼鏡橋付近を散歩していたところ、見つけました。修学旅行生の物に違いないと確信したので、無事に届き本当に良かったです」
と達筆なお返事を頂きました。

その後手紙のやりとりを重ねて、数年後に直接お礼を伝えたく、ふたたび長崎へ行きました。
大学の春休みに、アルバイトで貯めたお金で買った青春18きっぷを使い、初めての一人旅でした。

ご夫婦と待ち合わせた長崎新地中華街では、ちゃんぽんがとても美味しく、遠くからよく来たねぇと温かい言葉を掛けて下さいました。

ご夫婦とはその後もしばらく手紙のやりとりが続き、進路を決める時や就活の際にエールを貰いました。
今も長崎と聞くと、優しいご夫婦とあの時の一人旅を思い出さずにはいられません。