たくさんのドラマが生まれた夏の甲子園が終わり、
ちょっと寂しくなるこの時期。
１０代のお悩みをきく、
【ねえ聞いて、福山おじさん！】
にはこんなお悩みが寄せられました。

福岡県　のんのんちゃん(19)
私は去年大学受験に失敗して、
今は、福岡のある予備校に通っています。
私には姉がいて、福岡の大学に通っているので、
父が仕事帰りに姉と私のところに寄ることが多く、
来た時は、ご飯や買い物に誘ってくれたりします。
でも、父や姉と一緒に街を歩いていても、
私は正直、勉強しに予備校に行っているのに、、
他の子は今も頑張っているのに、、
なんて考えてしまって、
楽しめない自分がいることに
いつも嫌気がさしています。
先日、姉が楽しめていない私に対して、
イライラしていたみたいで喧嘩になりました。
お互いの嫌な気分を私が作ってしまい、つい父と姉に、
「もう、会いにこんでいいけん！
　受験終わるまでほっといてえよ！」
って言ってしまいました。
その日、部屋に帰り、寝る前に携帯を開くと、父から
「今日は楽しかったよ。
　ほどほどに勉強頑張れよ！またね。」
と、メッセージが届いており、
自然に涙が出て止まりませんでした。
ダメな娘だなあと感じて、父の存在の温かさを感じました。
でも、今年は本当に頑張りたいので、
街に遊びに出るのは控えたいと思っていて、
もう、私の気持ちはぐちゃぐちゃです。
こういう時、どうすればいいのでしょうか？

のんのん、ありがとう！
この番組を選んでくれてありがとう！
通常なら、『SCHOOL OF LOCK!』に行くところを、
この番組を選んでくれてありがとう（笑）
このメールの内容は、
普通なら校長と教頭に相談しに行くとこだよね。
まさか、おじさんのところに来るとはねっ！

この文面を見る限り、僕が思うに、
遊びに出るって言っても、
のんのんちゃんは元々遊ぶことが
好きっていうタイプじゃないんじゃないかな。
気晴らしがしたいだけで。

遊ぶことが好きな人みたいに、
本当に遊ぶことが好きで、何もかも忘れちゃって、
遊びを楽しんじゃうっていうタイプでは
ないんじゃないかな？
僕も、実はそういうタイプ。
何もかも忘れて、
その遊びに集中して「キャーッ」ってなれないんですよ。
なんか頭の片隅に、いつも仕事のこと、
例えば
「そういえば、あれどうなったかな？」
「あれやんなきゃな」
「これって、これに繋がるな！」みたいな。
そういう接着するようなことを、
遊んでても考えちゃうんだよ。
多分、のんのんちゃんは、
気晴らしの時間や気分転換の時間は欲しいと思うけど、
何もかも忘れて、遊びに没頭して、、ということをすると、
もう一回、受験勉強に戻るとき、
集中するのに時間がかかるから、
そのために集中を切らさずに、
緩めはするけど、切らしはしない。
そういう集中力の維持の仕方をしたい子なんじゃないかな？
と思うんですよ。

それで、お父さんやお姉ちゃんは、
多分のんのんちゃんのそういう性格をわかってるんだよ。
入り込みすぎちゃうところとか
集中しすぎちゃうところとか。
やりすぎて自分で追い込んで
疲れちゃうんじゃないかな？って。
それを解消してあげるために、気晴らしに行こうよ！
って誘ってあげてるんだけど、
「良かれと思って」という気持ちが、
ぶつかり合っちゃった、
摩擦を起こしてしまった
ということなんじゃないかな？

だから、のんのんちゃんは、緩急のつけ方を
自分なりにコントロールするすることができないのかもしれないね。
「ああ、そうかもしれない」って
もし思ってくれるのであれば、
あえて、意図的に少しスイッチを切ってみるとか
緩めてみるとかをやってみる。
それで、自分の集中力の張り詰め方、
強さと弱さをコントロールするっていうことを
トライしてみるのはいいかもしれないね。
あんまり根つめてもね！
逆に、集中力が続かない。
スポーツの世界でも、調整ミスってよくあるじゃないですか。
試合日のちょっと前に来ちゃった！みたいな。
それで、実際の試合の時にはもう下り坂になってて、
試合に負けちゃうみたいなことあるから。
勉強だってどこにピークを持っていくのか、
というのはあると思いますよ。

・・・すごく、この気持ちはわかります！
緩急をつけるのは難しいけど、
できるようになれば、勉強以外の他のことでも役立つので、
受験がいい機会になればと思います！
息抜きしつつ、受験頑張ってくださいね！