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福山雅治 福のラジオ

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放送後記〜チェリー清水さんの後ろの席から〜

“ラジオの魅力って何?”・・・(3月2日放送分より)

2019/03/05 update
3月、卒業式シーズン。
大きく環境が変わる方も多いと思いますが、
生徒、学生さん、10代のみなさんからの悩みにこたえる
ねえ聞いて、福山おじさん!】のコーナーに、
こんなメールが届きました。
三重県・てんことちゃん(21歳大学生)
毎週、福のラジオ楽しく聞かせていただいております。
最近、友人と趣味について話す機会があったのですが、
そこで私がラジオを聴くことだと答えると、
「え??てんこと、ラジオなんて今時古くね??」と
言われてしまいました。

少し堅い話になってしまいますが、
私にとってのラジオの魅力とは、
テレビなど映像番組と比較して、
リスナーがMCのトークから
想像を膨らませることができることだと思っています。
それによって、ラジオで得られる情報が
自分の実体験と結びつき、
より楽しめるのだと思います。
福山さんは長年ラジオ番組をされていますが、
ラジオの魅力はなんだと思いますか?
友人にもラジオを聴いてもらいたいので、
福山さんの意見を参考にさせていただければと思います。


ラジオの魅力!!
改めて聞かれるとなんだろうなあ。
ラジオをやることが生活の一部になっている僕としては、、、
その魅力ってなんだろうなあ。

聴く側としては、何度か話した原体験でいいますと、
思春期に入りつつあった小学6年のころ、
”オールナイトニッポン”という深夜放送を聴いて、
だんだん夜更かしとかするようになってくるんですよね。
当時はインターネットや電話もないし、
部屋にテレビがある家でもなかったんで、
ラジオが唯一のメディアだったんですよ。
で、親も寝静まり、起きているのは僕だけ。
寂しさとはちょっと違うんだけど、
気持ちのいい一人ぼっち感があって。

そんなとき、鶴光さんのオールナイトニッポンを
毎週土曜の深夜に聞いていたんだけど、
行ったこともない東京・有楽町のニッポン放送というところ。
そこに会ったこともない生で見たこともない
アイドルがゲストでよく出ていて、
エッチな文言を言ってもらうみたいなコーナーがあって。
・・・それが凄く好きだったんだよね。楽しかった。

世の中、誰かは起きてるし、
働いているんだけど、
夜でも世界が寝静まったような気分になった時に、
全く知らない東京という街と、繋がっているような感覚。
そこでは何か下ネタと笑い声、バカ話みたいなのがあって。
その夜という時間を独り占めしているような、
自分だけがその番組を聴いていて
自分だけに話しかけてくれているような、、
そんな感じだったんですよ。


そして週明けに友達と、ラジオの話をする。
「鶴光のオールナイトニッポンで
 アイドルがスケベか言葉言わされよったなあ。」
みたいなので盛り上がる感じ。

改めて”魅力”って聞かれると、なんだっけ!?
ってなっちゃっうけど、
ラジオのリスナーってやっぱり、かなり距離感近いですよね。
送り出す側としてもそういう風に感じます。

リスナーからメッセージが、文字になって届くわけですけど、
これは肉筆のハガキだろうが、
メールだろうが時代が変わってもあんまり変わってなくて。

書いてる方も、書きながら自分の気持ちを
整理できてるはずなんだよね。
そういうメールをいただいて、
それにこたえていくという関係だからこそ、
距離感がすごく近く感じるんだろうね。

本音に近い部分で接触してる。
やる側の魅力としてはそうかなあ。
普段話せないことを話せる。
ラジオだから話せることがある、
という風に前も言いましたけど、
そこが魅力なんじゃないかなあ。

・・・あなたにとって、ラジオの魅力って
どんなことでしょう?

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