福山雅治 福のラジオ

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放送後記

おじいちゃんの声、覚えていますか? (5月25日放送分より)

2019/5/29
あなたの家族にまつわる思い出、
できごとをお寄せいただく
【家族を語ろうよ】にいただいたメッセージです。
千葉県・えみちゃん(32歳会社員)
祖父が他界して28年。
以後、ずっと一人で暮らしていた祖母が、
ケアハウスに入ることを決め、
住んでいたマンションを引き払うことになりました。
それをきっかけに、この前ちょっとびっくりだけど、
嬉しいことがあったので、送ります。

私たち、祖父母の子供と 孫一同には宝物があります。
28年前に逝った祖父からの手紙です。

平成の最初、体調が悪くなった祖父は
遺書の代わりに、全員に手紙を残してくれて、
今もそれぞれが大事に持っているはずです。
ですが、私だけ親族の中でとびきり年下で、
次に年下のいとこも一回り以上離れており、
祖父が亡くなった時は、まだ4歳ちょっとでした。

だから、私の手紙だけ完全に子供向け。
アンパンマンとドラえもんの絵とひらがなで、
「がんばって、ようちえんにかよってね」と簡単に書かれた手紙。
それでももちろん大事にしていましたが、
寂しいことがもう一つ。
私だけ、祖父の声の記憶がないことなんです。
父がよく「俺と同じ声だよ」って言うし、
母も「お父さんの声と似てる」って言うけど、
そこはやっぱり納得できない。

そしたらこの前、祖母から電話が急にありました。
繋がってすぐに「ごめん」と言う祖母。
どうしたの?って聞くと、
おじいちゃんからの預かりものを忘れてたとのこと。
それは、私が成人式かハタチになった時に
渡してくれと頼まれていたというカセットテープでした。
ばあちゃん、私もう32よ!!」と思わず言っちゃいました。
見つけてくれたからよかったけど、12年遅れで受け取りました。
ラジカセを、それを聞くためだけに
通販で3000円くらいのを買って、ドキドキしながら聞きました。

再生してみると、祖父の声。
「長い手紙を書いたら疲れるので、録音にします。
 えみちゃん、大人の仲間入りおめでとう。」
と始まったそのメッセージ。
本当に父とそっくりの声でした。

そこから私のためだけのメッセージで、
「20代の過ごし方が人生を決めますよ」って
話が語られていました。
私はもう20代を終えてしまいましたが、
ありがたく聞かせていただきました。
30代ですが、これからの人生に活かしていこうと思います。
記憶にはなかったので、これが初めて聞いたおじいちゃんの声。
父と本当に似ていますが、やっぱり違います。
聞くだけで涙が止まりませんでした。
福山さんのおじいちゃんはどんな声でしたか?
福山さんと一緒でイケボだったのかなあ。。


僕は、親戚一同の誰とも似てないですよ!
もう、突然変異でこの声です。
中学生の時に、なめられちゃいけないと思って
自分で声を低くしましたから。
もしカツアゲとかされた時に、
「小銭は持っとらん。」って。
ドスのきいた声で言えるように(笑)

でも、見つかってよかったですね!
これデータ化しましょうよ!
カセットテープって伸びたり絡まったりしたら、
えらいことになっちゃうんで。

それにしても、ロマンチックなおじいさまですよね。
こういう風に残しておきたいという思いを形に残して、
残されたものがまた受け取ってくれる。。っていうのがね。

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