福山雅治 福のラジオ

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放送後記

仕事に関係ないことに打ち込むとしたら・・・(6月20日放送分より)

2020/6/24
仕事に関係なく、何かに思いっきり打ち込めるとしたら、
アナタはどんなことしますか?
こういうメッセージ、頂戴しました。
熊本県・さやさやちゃん(43歳)
リスナーの皆様のご家族の話をすごいなと聞きながら、
私の父の話も聞いて頂きたく、メール致しました。

父は現在75歳。
教員として38年間勤め、長崎の実家で母と暮らしております。
私が子供の頃の父は平日は仕事に忙しく、
休みの日も学校の部活の顧問として出かけて行く毎日。
友人と酒を酌み交わしたりすることもなく、
自分の趣味に没頭しているようなことを
見かけることも、あまりありませんでした。
家事においてはほとんど母に任せていたため、
このまま定年退職したら何もすることのない、
またはできない寂しい生活が待っているのでは?と
本気で心配していました。

しかし、父は違っていました。
定年を迎え仕事で使用していた
大量の資料の整理が一段落した後、
ゴソゴソと動き出しました。
まず自宅の車庫の片付け。
畳2畳ほどを独立したスペースに改造。
床を張りドアをつけ、椅子を置いたり、
ラジカセを配置したりして
ちょっとした秘密基地のような佇まいに。

一緒に住んでいる母にも内緒にしながら、
自動車学校に通い大型自動2輪の免許を60過ぎて取得。
母をはじめ家族で驚きました。
そして今米作りを始めています。
私は私の弟の家族も含めて、
食べるには十分な量を毎年作ることができるようになり、
美味しく食べています。

私が抱いていた定年後の父に対する心配は
無駄に終わったようです。 
父は定年してからやりたいことを
ずっと計画していたのかもしれません。
特別すごいことではないかもしれませんが、
やりたいことに次々に取り組んでいく父というのを
以前は想像できていなかった私にとっては、
今の父はすごいなと思うのです。
父にはこれからも自分の好きなことをしながら、
母とともに元気でいてほしいと思っています。


好きなことを何でもやってください!
って言われたら・・・
やっぱりギターかな!?
でも良いギターに出会うと、なかなか売るのも忍びないんで。
いいギターを集めたいっていうのはありますけど、
もはや弾かないっていうね!(笑)
好きなギターを集めて愛でるっていう。
音を確認しなきゃいけないから多少は弾くんだけど、
”愛でる”っていう程度の触り方。
それはまあアリかなあ。

あと何だろう?
好きなことだけやってていいってなったら・・・

やっぱり何か生み出す。。
循環システムみたいなことの仕組みを作らないと、
続いていかないと思う。
例えばその好きなギターを愛でるだけではなくて、
好きなギターを集めたとしてリースするとか。

そのギターの音をレコーディングして
多くの人に素晴らしい音色を聞いてほしい。
聞いていただいて、CDやサブスクとかダウンロードで
多少なりとも収益があって、循環していくシステムを作るみたいな。

ただ単に消費していくっていうだけだと
面白みを感じないんじゃないかなあ。

好きなことってやっぱり続けていきたいんですよね。
続けていくためにはそういう仕組みが必要で。
何かを生み出していかないと続けられないので。
その仕組みができたらいいなって思います。

・・・好きなことを消費するだけでなく、
”その先”の循環まで考えてしまう。
ただ楽しむだけではすまないのが、
クリエーターとしての福山さんの姿なのかも知れませんね(笑)

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