福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

見られてはイケナイものを見られてしまった!(7月4日放送分より)

2020/7/9
誰かを好きになって、いろいろ考えすぎて、
思わぬ行動に出てしまった。。。
そんな、
「恋に恋しすぎてやらかしてしまった!」
エピソードをご紹介する
【恋バカ】のコーナー。
今週は“恋バカ女子”からのメッセージです。
神奈川県・ななかちゃん(33歳会社員)
これは私が高校1年生の頃の恋バカ話。
高校に入ってすぐ、私は一目ぼれをしました。

相手は高校3年生の先輩。
軽音楽部でギターをやっていて、
学校の外ではピアスをしていてその姿がたまらなくカッコよすぎ。
それまでの人生で一番夢中になった一目惚れでした。

でも私は真逆で、学校でも全くと言っていいほど目立たない存在。
だから会釈して、挨拶できるようになっただけで感動でした。
すれ違った時の会釈が幸せ。

私の所属していたバトミントン部には、
その方と同じクラスだった先輩がいて、写真をくれて、
それを隠し持っているだけで満足していました。

そんな私には趣味がありました。漫画です。
当時、『NANA』が大好きで、
単行本で揃えていました。

自分の名前が主人公の名前に近い
「ナナカ」だからっていうのもありましたが、
好きになった先輩が軽音楽部ということで
余計にNANAの世界観にどっぷりハマりました。


マンガの中のナナは同じバンドの蓮と付き合ったり、深い仲に。
一方で私の好きな方の名前は、
蓮とは似ても似つかない名前のユウキさん。
それでもなんとなく自分を重ね合わせて、
妄想する危ない思考回路でした。

私はNANAを1巻につき2冊ずつ買いました。
1冊は普通に読む用。
そしてもう一冊は、
恋バカの妄想の趣味に使用していました。

漫画のセリフで蓮って書かれているところを
一つ一つ丁寧に修正テープで消し、
ユウキと書いていたんです。

ナナと蓮の濃厚シーンなどドキドキです。
ナナとユウキのシーンになっているんですから。

もちろんその趣味は誰にも言えるわけもなく、
そしてユウキさんに告白できるわけもなく、
ただ無難に高校生活は過ぎていきました。
そして二学期の終わり、私は生徒会に入りました。

するとそこで知り合った1学年上の先輩で、
ユウキさんと同じ軽音楽部にも所属している人に
NANAを貸してと言われたんです。
私はその先輩に1、2巻と順番に貸していくようになりました。
その時悲劇が起こりました。

2冊のNANAは絶対に混同しないように
保管していたつもりだったんですが、

なぜか4巻で、自宅専用を貸してしまっていたんです。
でもその悲劇に自分では全く気づかず、
その先輩から返されるときに
「ねえ、ななかちゃん。
 もしかしてこれ、俺見ちゃいけないもの見た??」
と言われて、背筋が凍りつきました。
そうです、あれを見られてしまったんです。
慌てて「絶対に秘密にしておいてください」って
頼んだんですが時すでに遅し。

その先輩から
「いやあ、いつもさ俺部室で読んでたから、
 ユウキにも多分読まれた。」と地獄の通知。
思わず「先輩、最低です!!」
と言って、その先輩と口をきかなくなりました。
その先輩のことはどうでもよくて、
大事なのはユウキさんの視線です。

次の日から、超絶過剰に意識しました。
校内で偶然すれ違っても、
会釈する勇気もなくなってしまいました。
するとある日、学食で突然声をかけられました。
「ねえねえ君。漫画読んだんだけど、あのユウキって俺?」
思わず、「違います!!」と言って走って逃げました。
涙が出ました。
そしてただ卒業式まで時が流れたんです。

卒業の日、最後の日だからと
勇気を出してユウキさんに近づきました。
隠し持っていた写真の裏に、
ほんとはユウキさんが好きでした
と書いて写真を渡しました。
私のメールアドレスも書いて渡したんですが、
何も戻ってきませんでした。
私の恋は痛々しい形でバレバレになってしまって、
終わりました。
その自宅専用のNANAは、
大学生になって彼氏が出来るまでずっと持っていました。
淡い恋のバカな思い出です。


ななかちゃん・・・
地獄見たな。。

これ、アーカイブの管理ミスですから。
この経験が教訓としてあるだろうから
いまは会社の書類とか、
すっごい管理できてるんじゃないでしょうか?

・・・LINEやメールの誤送信しかり、
見られては困るものを図らずも見せてしまう。
そんな経験、多くの方がお持ちではないでしょうか?
こと、恋にまつわる失敗は恥ずかしいものです。
こんな【恋バカ】エピソードをお持ちのアナタ、
ぜひ福のラジオにお寄せください。
ご紹介して、しっかり供養させていただきます!

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