福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

母ちゃんの原チャリをカツアゲされた時の対応 

2021/8/21
かつての若かりし頃、
そして今、その若かりし頃真っ只中という方、
お父さんやお母さんに言えなかった
「ごめん」の一言あったりしませんか?

つい意地になって言えなかった一言を、
番組を通じて伝えていく、
そんな【ごめんね、母ちゃん】のコーナーに、
こんなメッセージをいただきました。

神奈川県・健吾くん(42歳会社員)
僕が大学1年になった時の話です。
大学合格後、原付の免許を取りました。
そして母が通勤に使ってた原付を借りて、
近所をドライブしていた時のことです。

当時荒れていた高校の不良生徒たち
5,6人に止められて囲まれてしまい
「その原チャ貸して」と
言われてしまいました。

「貸して」
・・・それすなわち「貸せ」です。


年下に母親の原付をカツアゲされた僕は
悔しいのと恥ずかしいので、家に帰って
「コンビニの前に停めてたら盗まれた」と嘘。
母は警察に盗難届けを出し、
翌日からは自転車で坂道を登って
通勤を始めました。
その姿は、本当に申し訳ないやら情けないやらでした。

そして10日ほど経って、
警察から原付が発見されたと連絡がありました。
母親と行くと、フロント部分は割れ、シートには穴。
バックミラーはなくなって、
変わり果てた姿の原付がありました。

警察の人から調書を取られ
「検挙した高校生は、知り合いから
 借りたと言い張ってますが、本当ですか?」
と聞かれました。
僕はその場で
「貸してません。一方的に盗られました」
と本当のところを報告しましたが、
気まずいのは帰り道です。

母親からぽつりと
「健くん、高校生にかつあげされたんだね」と
何の気なしに言われたことに
あろうことか逆上してしまいました。

うるせーな!弁償すればいいんだろ?
 修理代いくらだよ?
 出せばいいんだろ!クソがよ!


僕は怒鳴りながら、財布の中に入っていた
お札を全部母親に投げつけてしまいました。

母はそのお札を拾いながらポツリ。
「大丈夫です。保険で直します。
 母さんはクソではありません」

今思い返したら、
投げつけたお金も母親からのお小遣い。
情けないですね(苦笑)。

その日から、母とはしばらく会話がありませんでした。
数日後一応「ごめん」とは言いましたが、
母からは「はいはい」とそっけない返事。
そこからは、なあなあでいつもの毎日に戻りました。

今更、この出来事を掘り返して謝るのも
違うかなと思いますし、
そして一応はいったん謝ってるので
いいかなと思ったりもします。

でも、やっぱりこの年になっても
ずっとどこか心の中に引っかかっているので
福のラジオに送らせてもらっています。

最後に
「母ちゃん、あの時は本当にごめん。
母ちゃんも73歳になったけど、まだまだ原付に乗ってるよね。
今度新車を買う時はボーナスで俺が買うね。
時々心配になるけど、安全運転で長生きして下さい」


メッセージを読んだ福山さん。

「健吾はミスを犯した」とバッサリ。

盗まれたことを隠して嘘をついたのは
仕方ないとしても、
逆上してしまったのはミス、
さらに“クソ”はいらなかったかな、と。

そのうえで、ボーナスで原付を買うのは
いいのじゃないかなと思います。
そして、手紙などで改めてごめんねを伝えるのが
いいのではないかと。

・・・そして福山さん自身も、
母ちゃんに謝りたいことはたくさんある!とのこと。
むしろありすぎるので、一つを謝ると、
そのほかのことを蒸し返されてしまうかもしれず、
いまもまだ謝ることはできないそう。
僕のほうが、タイミングを逸してしまっているかも。
だそうです!

アナタが母ちゃんや父ちゃんに言えていない「ごめんね」
福のラジオで伝えてしまいましょう!
もうすぐやってくる敬老の日に向けて、
ばあちゃん、じいちゃんへの「ごめんね」も
お待ちしています!

最新記事

バックナンバ―