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人の世の深く悲しみ繰り返す あけもどろの花さえわたる島

「短歌」を通して沖縄本土復帰50年の歩みを考える   第2回未来授業 Vol.2268
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2022年5月15日、沖縄が本土に復帰して50年を迎えました。今週の未来授業は、沖縄で歌われてきた「短歌」を通して、沖縄本土復帰50年の歩みを考える特別編。2人の歌人による短歌をご紹介しています。

昭和9年、沖縄県国頭郡今帰仁村生まれの87才、平山良明さんは琉球大学の学生だった20歳の頃から短歌を詠み続け、沖縄が日本に返還された年、1972年に第1歌集「あけもどろの島」を出しました。

「あけもどろ」は「朝日射す明け方」の風景を表す言葉。沖縄は不思議な島だと平山さんは言います。強い支配者が現れても、決して「太陽の魂」を売らなかった島。

「短歌」を通して沖縄本土復帰50年の歩みを考える、未来授業2時間目。
テーマは 
「人の世の深く悲しみ繰り返す あけもどろの花さえわたる島」


◆平山良明(ひらやま・りょうめい)
歌人
1934年今帰仁村生まれ。高校教師をしたのち、琉球大学や名桜大学などで非常勤講師。1972年に第1歌集「あけもどろの島」、2006年に第3歌集「時を識る」刊行。