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閉塞した時代を突破する力

未来授業 第3回 瀬々敬久 Vol. 1476
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今週の講師は映画監督の瀬々敬久さん。
現在公開中の映画、「菊とギロチン」は、大正末期、不寛容な社会に向かう時代に実存したアナキスト集団「ギロチン社」と、女相撲の一座をモチーフに描いた青春群像劇です。
関東大震災直後、国家権力による思想弾圧が強まり、社会主義者排除、朝鮮人虐殺など、社会が右傾化していく中で時代は戦争へと向かっていきました。今、この時代を振り返ることで学べることはあるのでしょうか。

未来授業3時間目、テーマは『閉塞した時代を突破する力』

瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)
映画監督。京都大学文学部哲学科に在学中、自主制作映画「ギャングよ、向こうは晴れているか」で注目される。卒業後、獅子プロに所属し「課外授業 暴行」(89)で商業監督デビュー。1990年代は、ピンク映画界で名を馳せ、佐野和宏、サトウトシキ、佐藤寿保とともに“ピンク四天王”と称された。00年代からは活躍の場を一般作にも広げ、「MOON CHILD」(03)、「感染列島」(09)などを監督。4時間38分の長尺で仕上げた「ヘヴンズストーリー」(10)がベルリン国際映画祭の批評家連盟賞とNETPAC(最優秀アジア映画)賞を受賞。「アントキノイノチ」(11)は、モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門のイノベーションアワードに輝いた。「64 ロクヨン」2部作(16)では、前編で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。その後も、「最低。」(17)、「8年越しの花嫁 奇跡の実話」(17)、「友罪」(18)といった人間ドラマで手腕を振るう。最新作「菊とギロチン」上映中。