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限界の中での判断

未来授業 原康司 第3回  Vol. 1727
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今週の講師は、原康司さん。
山口県を拠点にシーカヤックガイドとして活動する原さんは、これまでアマゾン川の単独下降、アラスカベーリング海沿岸の単独航海、福岡〜韓国のシーカヤック横断など数々の遠征を成功させてきた、シーカヤックのエキスパートです。

そんな原さんが今年7月に挑戦した「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」。国立科学博物館によるこの実験は、旧石器時代の技術で作った「丸木舟」で、私達の先祖がたどったと考えられる台湾から琉球列島までを実際に航海する、というものでした。

2019年7月7日。原さん含む5人の漕ぎ手は丸木舟で台湾を出港。北風、押し寄せる波、黒潮。夜は僅かな星灯りのみが頼りという厳しい航海は2日目を迎え、原さんは難しい判断を迫られたといいます。

未来授業3時間目。テーマは「限界の中での判断」

原康司(はら・こうじ)
1972年山口県出身。シーカヤッカ―。瀬戸内伝統航海協会理事。DAIDUK OCEAN KAYAKS & ADVENTURE主宰。92年アメリカ大陸自転車横断を皮切りに94年アマゾン河単独下降4,000km。インドネシア・トギアン諸島にて3年に渡り真珠養殖業に従事しシーカヤックで周辺の海洋民族との交流を持つ。96年からアラスカ遠征を繰り返し、ユーコン河カヤック単独下降3,000km、北極圏自転車横断1,500km、北極圏ノアタック河、コブック河単独下降。九州カヤック一周1,200km、瀬戸内海をカヤック縦断500km、2003年にはアラスカ・ベーリング海沿岸1,700km単独航海に成功。2014年福岡~韓国釜山まで250kmを史上初無伴走船でのシーカヤック単独横断に成功。2代目瀬戸内横断隊隊長。2019年7月「3万年前の航海徹底再現プロジェクト」漕ぎ手リーダーとして台湾から与那国島までの航海を成し遂げ、プロジェクトを成功させた。