2016.02.06
第148話 バドミントン
バドミントン村で生まれた「バドミントン」

あ、ちなみに「バトミントン」と間違えて呼ぶ人も多いけど、正しくは「バドミントン(Badminton)」だ。これはイングランド南西部、グロスタシャー州バドミントン村の公爵邸「バドミントンハウス」に由来している。もともとイギリスには古くから「バトルドー・アンド・シャトルコック」という遊びがあってな。ようは日本の羽根突きみたいな遊びで、コルクに鳥の羽を付けたシャトルコックを板で打ち合って、その回数を競っていたんだ。
しかし羽根突きもバトルドー・アンド・シャトルコックも、近代スポーツの時代になるとゲームとして物足りなくなってしまう。そりゃアスリートが本気で練習したら、腹ペコで動けなくなるかトイレが我慢できなくなるまでラリーが続いちゃうからな。そこで19世紀半ば、バドミントン村の公爵邸に集った貴族の若者たちが、バトルドー・アンド・シャトルコックをロープ越しに打ち合って、先に失敗した方が負けというルールを考えた。これがバドミントンの発祥だ。
その後、バドミントンは少しずつ競技人口が増えていき、1893年にロンドンで世界初のバドミントン協会が設立される。そして6年の1899年には「全英オープン」が開催。今でも開催されているこの大会は、1977年に世界バドミントン選手権大会が開催されるまで実質的にバドミントン世界一を決める大会だった。1969年には女子シングルスで湯木博恵という日本人女性が優勝しているな。彼女は4度の世界一に輝き、引退後にバドミントンを通じて知り合った演歌歌手の新沼謙治と結婚したことでも知られている。
去年の12月には世界のトップが集う「BWFスーパーシリーズファイナルズ」で、男子シングルスの桃田賢斗と女子シングルスの奥原希望が日本人として初の優勝を果たし、今年8月に行われるリオ五輪に向けて大いに期待が膨らんでいるところだ。今日はそのバドミントンの魅力と見どころを詳しい人に聞きに行くぞ。Here we go!
- ONAIR LIST
- 3'42" / Route 66 / George Maharis
- 11'52" / Day In, Day Out / Sophie Milman
- 32'31" / I Just Found Out About Love / Hilary Kole
- 42'38" / The Best Is Yet To Come / Toku