ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

2016.06.18

第167話 傘

雨の日はお気に入りの「傘」で出かけよう!
第167話 傘
いよいよ日本列島は本格的な梅雨の季節だ。四季のうつろいを愛でるのがこの国の文化。うっとうしいなんていわずに、せっかくの雨も愉しもうじゃないか。今日はお気に入りの「傘」を探しに、時空を越える旅に出かけるとしよう!

傘の歴史は太古の昔までさかのぼる。なにせ古代のメソポタミアやエジプトの壁画・彫刻にはあっちこっちに傘が描かれているからな。中国だって始皇帝の墓「兵馬俑」で馬車に取り付けられた傘が見つかっている。ただしこの頃の傘は基本的に王様や貴族が権力を誇示するためのアイテムだったから、傘といっても日傘だったりすることが多かったが。

今風の雨傘が広まったのは18世紀半ばのロンドンだ。冒険家で貿易商だったジョナス・ハンウェイという男はペルシャで雨傘を見て感心し、帰国してから女性用の日傘に油を塗って防水加工して、雨の日に差してロンドンの街を歩いたんだ。女性用品だった傘を使うハンウェイはみんなから散々バカにされたが、それでも彼はめげずに30年にわたって傘を使い続けた。それでやっと傘は便利な雨具としてロンドンで認められるようになったんだ。

ところがいったん認められると、今度は英国紳士の象徴のひとつ「ステッキ」の代わりに傘を持つ人が爆発的に増える。そのブームは傘を細く巻く職人「アンブレラローラー」が登場したほどだった。そしてお金を払って傘を細く巻いてもらった英国紳士は雨が降ってもその傘を広げるのを惜しみ、結局は「傘を持っているのに差さない」のが一般的になっていった。実に倒錯したいい話だろ?

そして19世紀末、ロンドンで針金屋を営んでいたサミュエル・フォックスが、断面をUの字にした鋼材「U字鋼」を使ってメタルフレームの傘を作る。それまでの鯨の骨を使った傘と較べて丈夫で細身な彼の傘こそが最初の現代的な傘だった。彼の名前は今でも傘のトップブランドとして名高い「フォックス・アンブレラ」に残っているぞ。

現在、日本の洋傘の年間消費量は約1億3000万本と世界一の数字を誇るが、その内の約8000万本がコンビニなどで売られているビニール傘だ。手軽なビニール傘も便利だけど、この雨の多い時期くらい英国紳士よろしくとっておきの1本を持ち歩きたいものだ。今日は詳しい人に会ってオススメの傘を教えてもらうぞ。Here we go!
ONAIR LIST
3'24" / Route 66 / George Maharis
9'17" / Sing Me A Rainbow / Astrud Gilberto
26'07" / Sugar In The Rain / Sid Ramin
33'31" / Chovendo Na Roseira(バラに降る雨) / Elis Regina & Antonio Carlos Jobim
42'23" / Constant Rain / Sergio Mendes & Brasil '66
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