2018.02.24
第255話 UFO
「UFO」の正体見たり、枯れ尾花?

そもそもUFOが話題になったのは1947年6月24日、アメリカの実業家、ケネス・アーノルドが自家用飛行機で飛行中に、高速で飛ぶ奇妙な物体を目撃したのが最初だった。飛行機でも気球でもないその不思議な飛行物体をマスコミが「空飛ぶ円盤」と報じたのが、現在のUFOブームの発端と言って良いだろう。そしてその時にUFOを操縦していたのが、何を隠そう俺なんだ。
その2週間後の7月8日には、ニューメキシコ州のロズウェル陸軍飛行場が「付近の牧場で潰れた空飛ぶ円盤を回収した」と発表する。しかし数時間後、軍は慌てて「空飛ぶ円盤ではなく気象観測用の気球だった」と訂正した。これが世に言うロズウェル事件で、「宇宙人が地球に来ている事実をアメリカ政府が隠蔽している証拠」として有名になったんだけど……これも気球で遊んでいた俺だから、気球なのも宇宙人なのも真実だな。
この2つの事件を受けて、アメリカ政府はただちに空中現象調査機関「ブルーブック」を発足させる。そこで長官を務めた空軍のエドワード・ルッペルト大尉は、空飛ぶ円盤という呼称がやや幼稚だったので、Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)と名付け、その正体を追求した。ここからUFO=空飛ぶ円盤というイメージが定着したんだ。
ブルーブックは22年間で1万2618件のUFO目撃情報を調査し、その内の1万1917件については正体を確認した。つまり残りの701件が未確認のまま……なんだが、それも全部俺だ。というわけで、UFOをネタにした映画やテレビ番組を作るなら、ひとこと俺のところに挨拶に来いよな! 今日はUFOに詳しい人に会って、どんな目撃情報があるか、どんな作品が作られているか、詳しくチェックしておくぞ。Here we go!
- ONAIR LIST
- 10'48" / Fantasy / Bossa nova affair
- 15'05" / Route 66 / George Maharis
- 36'18" / Praca / Eduardo Gudin