ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

2019.01.19

第302話 炭

温かみのある「炭」を使いこなそう!
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第302話 炭
いやー、今日はしばれるねぇ。あ、しばれるっていうのは北海道や東北の言葉で「冷え込みがキツい」って意味な。単純に「寒い」って言うよりも底冷えする雰囲気がよく出てるだろう? こんな日は炭火をおこして、炭火焼きパーティーでもしようと思ったんだが、うっかり炭を切らしてしまった。今日は良い《炭》を探しに、時空を越える旅に出よう!

ところで、そもそも炭って何だか知ってるか? 木を燃やした後に残る黒いものって思ってる人が多いが、実はそうじゃない。ちゃんと燃やした木は白い灰になって、燃える成分の炭素が残らないからな。しかし空気の少ない環境で木材を加熱すれば、発火温度を超えても木は燃えずに、内部の揮発成分だけが取り除かれる。そうやって炭素の純度を高めて燃料としての性能を上げたものが炭というわけだ。

そんな炭が便利な燃料であることは大昔から知られていた。なにせ今から30万年以上前の旧石器時代の遺跡から、日本最古の炭が発見されているくらいだ。さらに3世紀から6世紀くらいまでの古墳時代の遺跡では、炭作りが行われた痕跡も見つかっている。当時は木材を粘土で覆い、煙突をつけて炭を焼いて作る和炭(にこずみ)と呼ばれる火力の弱い炭だったが。

9世紀頃、平安時代になると、中国から高度な炭焼きの技術がもたらされる。それを持ち込んだのは遣唐使として中国へ渡った弘法大師こと空海だ。空海は高野山の近くに炭焼き窯を造り、炭焼きの最後に空気を送り込んで一気に温度を上げる「ねらし」と呼ばれる工程を紹介した。そうやってタール分を燃やしきった純度の高い炭はまるで金属のように硬く、叩くと「キンキン」と高く澄んだ音がするほどだった。これが今でも高級炭として名高い備長炭のルーツだ。

一方、柔らかい炭だって価値が低いとは限らない。安土桃山時代に茶道の大家として知られた千利休は、大阪北部で作られる池田炭を気に入って茶席で使ったが、これはねらしを行わない黒炭と呼ばれる柔らかい炭だ。しかし菊のように見える美しい断面や、パチパチとはぜることの少ない静かさが、美意識を表現する茶席には合っていたのだろう。この池田炭も現在は最高級の炭として作られ続けているぞ。

現代では100円ショップでも炭は売っているし、「着火剤のいらない炭」シリーズなんてけっこう人気がある。それはそれで便利だが、いろんな炭を目的に応じて使い分けられるようになったら、ちょっと上級者っぽくて格好いいよな。今日は専門家に会って、どんな炭があって、どんな風に使うのが良いか、詳しく教えてもらうとしよう。Here we go!
ONAIR LIST
3'19" / Route 66 / George Maharis
12'53" / Small Town Big Time / Blake Shelton
32'46" / Better Than That / Scotty McCreery
42'39" / Tell Me Why / Taylor Swift
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