
意外だけど、山猫冒険団に加入してそろそろ1年になろうかという役所も「釣りはあんまり……」って言うのよね。役所は「じっと待つのが性に合わなさそう」なんて元ヤンらしいことを言っていたけど、実際、釣りは女性に「キモい」「グロい」「クサい」と言われてあまり人気がないの。そこでは今日は釣りの歴史を振り返って、役所をはじめとする世の女性たちに《釣り》の魅力を伝えることになったわ。
たとえば1496年、イギリスで初めて出版された最古の釣りの本『釣魚論』を書いたのは、ソプウェル尼僧院のシスター・ジュリアナ・バーナード。彼女はハシバミやシロヤナギの枝で釣り竿を作る方法から、白い馬の尻尾の毛を使って釣り糸を作り、それを様々な色に染めて季節や場所によって使い分ける技術、ポイントの選び方やエサに関する知識まで、釣りに関するすべてを1冊の本にまとめたの。今でもその『釣魚論』の翻訳版は新書で読むことができるわよ。
日本で釣りが庶民の娯楽として定着したのは江戸時代の中期ね。当時は女性の娯楽が少なかったこともあって、今と違って釣りは女性の間で人気だったの。それで《ぶんさんの 蔵に内儀の 釣り道具》なんて川柳も詠まれたくらいよ。これは「つぶれた店の蔵に奥さんの釣り道具があった」って意味で、店をほったらかして釣りに明け暮れた女の人もいたみたいね。その一方で《つるたびに さしてくれなに うんざりし》とも詠まれているわ。エサのミミズやゴカイが気持ち悪くて、釣れるたびに男の人に「エサをつけて」とねだるのは、今も昔もあまり変わらないかもね。
こんな感じで、歴史上では大勢の女性が釣りに魅了され、その虜になっているわ。そして現代にもそういう女性が、たくさんとは言えないけど何人もいる。本当は道具や設備の進歩のおかげで、近世イギリスや江戸時代よりもはるかにハードルは低くなってるしね。今日は現代の釣り好きな女性に会って、女性の視点から釣りの魅力やコツを教えてもらいましょ。Here we go!
- ONAIR LIST
- 3'29" / Route 66 / George Maharis
- 13'47" / I'm gonna go fishin' / Carol Welsman
- 34'33" / Shall We Dance / Stacey Kent