2019.03.30
第312話 ギター
ロックでご機嫌な「ギター」を弾こう!

ロックバンドといえばギターは花形。そんなエレキギターの誕生は1920年代にさかのぼるわ。この頃、アメリカではいろんな人が電気を使った楽器の開発に取り組んでいたんだけど、その中にギタリストのジョージ・ビーチとエンジニアのアドルフ・リッケンバッカーがいたの。2人が開発して1931年に発売したフライング・パンこそが世界初のエレキギターだと言われているわ。もっとも、当時の流行はロックじゃなくてハワイアンだったけど。
1939年にはスウィング・ジャズの王様と呼ばれたベニー・グッドマンの楽団に、チャーリー・クリスチャンというギタリストが加入した。彼は友人のギターで楽団のオーディションに合格し、その天才的な演奏でエレキギターの魅力を世の中に広めたの。そして彼にギターを与えた友人こそがレス・ポールだった。1952年に発売された、その名前を冠したギター「レスポール」は今もギブソンの代名詞になっているわ。
そのレスポールと並び称されるエレキギターの代表が、フェンダーの「ストラトキャスター」ね。ストラトキャスターの発売は1954年。ネックとボディをボルトで止めて、工業製品として安く生産できるようにしたこのギターは、お金のない若いミュージシャンでも買えると大人気になった。さらに自動車用の塗料を使ったカラフルなモデルは、バイオリンやギターなど楽器と言えば茶色というイメージを変えて、自由な音楽の象徴になったのよ。
さあ、シンイチ。ギターはどれにする? ジョン・レノンやジョージ・ハリスンを目指すならリッケンバッカーね。ジミー・ペイジやエース・フレーリーならギブソンだし、ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックならフェンダーよ。なによ、私の旦那さまだったらそれくらい越えてみせなさいよ。じゃあ今日はギターに詳しい人を紹介するから初歩から教わってきなさい。そして来週には山猫楽団で博士を起こすわよ。Here we go!
- ONAIR LIST
- 9'37" / Hollo(福山雅治カバー) / 森慎太郎(どぶろっく)
- 13'32" / Route 66 / George Maharis
- 36'28" / 砂の女 / 鈴木茂