
そもそも地球におけるストレッチの歴史は短い。体を曲げ伸ばすのは気持ちいいから、ヨガや柔軟体操は大昔から行われてきたけど、スポーツにおいて筋肉を伸ばし、関節の可動域を広げることの効果が科学的に考えられるようになったのは、今からわずか60年ほど前の1960年代になってからだ。
その頃、アメリカでは運動不足による肥満が社会問題として深刻化してな。老若男女がスポーツに取り組むようになったんだが、みんな足が攣ったり、膝を痛めたり、健康のために始めたスポーツなのに、逆に怪我をしてしまう人が後を絶たなかった。そこで、ボブ・アンダーソンという男が考えたのが、筋肉を伸ばすストレッチという概念だ。
それまでの柔軟体操は、勢いよく反動をつけて関節を曲げ、痛みを堪えながら柔軟性を上げるものだった。しかしこれでは、柔軟体操自体で怪我をしかねない。そこでボブ・アンダーソンはヨガやティラピスを研究して、静かにゆっくりと筋肉を伸ばすことで効果的に柔軟性を上げ、心理的なリラックス効果も得るトレーニングを提唱したんだ。これがストレッチの始まりだ。
ボブ・アンダーソンは1975年に、そのものずばり『ストレッチング』という本を出版し、これが世界で300万部以上を発行する大ベストセラーとなる。さらに彼はNFLやMLBの有名チームにストレッチを指導し、スポーツ界にストレッチを普及させたんだ。肥満の問題とスポーツ、まさに現代人の課題と興味のために作られた新しい習慣がストレッチだと言えるだろう。
日本じゃ90年代に『ストレッチマン』が話題になったりもしたな。ここだけの話、ストレッチマンは実在する。ストレッチパワーで怪人をやっつけられるのも本当だ。宇宙人の俺が言うんだから間違いない。だからみんなもストレッチだ! 今日は専門家に会って、正しく効果的なストレッチのやり方を教えてもらうぞ。Here we go!
- ONAIR LIST
- 2'39" / Route66 / George Maharis
- 13'14" / Voce E Eu / Tatiana
- 33'32" / Hora Da Razao / Caetano Veloso
- 43'16" / Voce / Dani Maya & Paulo Muniz