2013.06.01
第9話 パラグライダー
「パラグライダー」で空中散歩!

パラグライダーの元となったパラシュート、つまり「大きな布を広げて空気抵抗を大きくし、落下の速度を落とす仕組み」は大昔から考えられていた。たとえば、かのレオナルド・ダ・ヴィンチもそんなスケッチを残している。でも当時は飛行機もなかったし、現実問題としてそんなモノは必要も使い道もなかったんだ。
そのパラシュートが注目されるようになったのは18世紀の終わりに気球が発明されてからだ。1783年、モンゴルフィエ兄弟が熱気球による有人飛行に成功し、人類は大空へと羽ばたく術を手に入れる。そして空でアクシデントが起こった時、地面まで安全に降りる手段としてパラシュートが開発・利用されるようになった。
そして時は流れて1964年、そのパラシュートに革命が起こる。フロリダ州のドミーナ・ジャルバートという男が、丸いパラシュートを四角くしたんだ。従来の丸いパラシュートは「空気抵抗を利用した減速器具」だったが、この改良で「翼状の構造による揚力の利用」が可能になった。これによって落下装置のパラシュートが、滑空装置のパラグライダーへと進化していく。
そうやって生まれたパラグライダーを遊びとして活用しだしたのは冒険家だちだった。1987年にフランス人の登山家、ジャン=クロード・ベトンが、アルプスから下山するのにパラグライダーで崖から飛ぶ。これが現在のパラグライダー飛行の起源と言われている。そう言うと格好良く聞こえるけど、当人は「歩いて降りるのが面倒だから」なんて言ってたぞ。
その後、パラグライダーはどんどん改良され、今では誰でも使える性能と安全性を獲得。スカイスポーツというジャンルを確立した。今日はその道の専門家を紹介するから、パラグライダーの魅力を教えてもらおうじゃないか。そしてカラオケで「♪大空をー自由にー飛びたい−」なんて歌うくらいなら、本当に飛んでみろよ! Here we go!
- ONAIR LIST
- 4'10" / Route 66 / George Maharis
- 12'14" / Two Kites / Lisa Ono featuring Daniel Jobim
- 34'03" / Up, Up And Away / Bebel Gilberto
- 44'14" / Sky High / Charade