ピートのふしぎなガレージ

  • facebook
  • twitter
  • google+
エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

椅子

2015.06.06

第113話 椅子

ゲストコメント
武蔵野美術大学名誉教授/デザイナー/C・イームズ研究者 寺原芳彦さん「建築家がデザインした椅子」
ポッドキャストを聴く
武蔵野美術大学名誉教授/デザイナー/C・イームズ研究者 寺原芳彦さん
芸術家も椅子をデザインします。有名な人でいえば岡本太郎や猪熊弦一郎も椅子をデザインしていますね。でも圧倒的に多いのは建築家です。特にヨーロッパの建築家は建築物をデザインする際に、そこに入れる家具も自分でデザインするのが普通なんです。

ミース・ファン・デル・ローエ、アルネ・ヤコブセン、ル・コルビュジエといった名だたる建築家も、造形的に素晴らしく、その上で一般的に使われる椅子をデザインしています。特にヤコブセンが1950年代にデザインした「セブン・チェア」はいまだに売れている大ヒット作です。ヤコブセンはスカンジナビア航空のビルをデザインした時に「セブン・チェア」や「エッグチェア」といった椅子を作りました。

ミース、ヤコブセン、コルビュジエらが活躍したのは概ね戦前から戦後にかけてですが、そこには第二次世界大戦で新しい技術が開発された影響もあります。たとえば「成型合板」は骨折した兵士の添え木に使うため考え出された技術。それが戦後に民間で家具などに応用されるようになったんです。特に有名なのがチャールズ・イームズというアメリカのデザイナーで、イームズは成型合板を使って歴史に残る素晴らしい椅子を創り出しています。

イームズの椅子でもっとも有名なのが、プラスチックで一体成型した「シェル」です。これは背もたれと座面が一体になっている椅子で、こんな複雑な三次カーブの椅子を作ったのはイームズが最初でした。イームズの前にフィンランドのアルヴァ・アールトが二次カーブの成型合板をやっていますが、人間の体は三次カーブなので二次カーブではフィットしません。それを三次カーブにしてフィットさせたのがイームズです。

私もいろんな椅子のデザインをしてきましたが、最近は椅子に近い「座布団」をデザインして国技館のプレミアムシートに採用してもらいました。人間の体にフィットする座布団を、機会があったらぜひ体験してみて下さい。
  • mixiでシェアする

JFN37局ネット

FM愛媛は18時~、FM青森は19時~放送

AIR-G'(FM北海道)・FM青森・FM岩手・Date fm(FM仙台)・FM秋田・FM山形・ふくしまFM・TOKYO FM・FM栃木
FM-NIIGATA・FM長野・K-mix・FMとやま・FM石川・FM福井・FM AICHI・FM GIFU・FM三重・FM滋賀
FM OSAKA・Kiss FM KOBE・FM山陰・FM岡山・広島FM・FM山口・FM香川・FM愛媛・FM徳島・FM高知
FM FUKUOKA・FM佐賀・FM長崎・FM熊本・FM大分・FM宮崎・FM鹿児島・FM沖縄