2015.07.04
第117話 ダイエット

東京保健生活協同組合 よみせ通り診療所 所長 佐藤桂子さん「しっかり栄養を摂って、ちゃんと寝ましょう」

そのためには、体を作っている材料を切らすようなダイエットは禁物です。人間の体は60%が水、20%がタンパク質、20%が脂質でできていて、少ないけれども欠かせないのがビタミンとミネラルです。これらはしっかりと摂らないと、ダイエットしてもリバウンドします。
水として飲む必要があるのは1日に2リットル。タンパク質は「食べる補整下着」こと植物性タンパク質がおすすめです。そして体の材料になる脂質は常温で液体の油。オリーブオイルが一番で、1日に摂る油の70%をオリーブオイルにするのが理想です。残りの30%をリノール酸(サラダオイル)とリノレン酸(エゴマ油や魚の脂)で摂りましょう。ビタミンやミネラルに関しては、有機栽培された露地モノで旬の野菜や果物をまるごと食べるのが一番です。どうしても忙しい方はプロテインやサプリメントを利用してもいいので、何よりも栄養を完成させることを優先しましょう。
そして脂肪を燃やして体をメンテナンスするのは寝ている間です。寝ている間は成長ホルモンが分泌され、体のメンテナンスが行われます。このホルモンが脂肪を燃焼させるので、ちゃんと寝ないと痩せません。よく寝ていない人は1ヶ月で約1kgの脂肪の差が出ます。大切なのは睡眠の長さではなく質です。
質の良い睡眠というのは、まず成長ホルモンが分泌されやすい「夜中の3時」までに寝ること。次に「最初の3時間」をぐっすり寝るために、良い環境、特に良い空気の中で寝ること。そして睡眠時間は「7時間」が理想です。この「3・3・7」で質の良い睡眠をとって痩せて下さい。