ピートのふしぎなガレージ

  • facebook
  • twitter
  • google+
エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

盆踊り

2015.08.15

第123話 盆踊り

ゲストコメント
明治大学 文学部心理社会学科 准教授 平山満紀さん「江戸時代の盆踊りは夏フェスでした」
明治大学 文学部心理社会学科 准教授 平山満紀さん
「盆踊り」という言葉が文献に初めて登場するのは15世紀の室町時代です。ただ、今の盆踊りに通じる別のものはもっと古くからありました。たとえば一遍上人は鎌倉時代の13世紀に活躍したお坊さんで、信州で「念仏踊り」を広めています。一遍上人は念仏をただ唱えるだけではなく、髪を振り乱して踊ってその瞬間を歓喜するという教えを説きました。これが当時の人たちの心を掴み、日本中で大フィーバーを巻き起こしています。

また、中世から近世にかけては「風流(ふりゅう)」という文化的な流れもありました。とにかく派手に、きらびやかに、目を引くような、躍動的な、新しい動きをいろんな文化で進めていったんです。たとえばその中のひとつ「風流踊り」は、贅を凝らしたきらびやかな衣装を着て、集団で踊って人目を引くようなものでした。そういう要素が今の盆踊りにも伝えられています。

明治以前の盆踊りは男女の出会いの場としてとても大事な意味を持っていました。盆踊りやお祭りは宗教的に特別な日です。日本人は性を神聖なものと考えていたので、男女の出会いはそういう神聖な日にこそできると考えていたんです。そしてお祭りの日に出会った人は特別なご縁だということで、ほとんどの人がお祭りの日に出会った人と結婚していました。

17世紀、江戸では7月くらいから盆踊りを始めて、10月くらいまで毎晩踊って踊って止まらなくなるほどの人気でした。こうなるとお盆本来の「祖先の霊を送る」という意味を越えて、ただ愉しく踊るという意味合いが強くなっています。踊り始めると止まらなくなって集団で熱狂的に燃え続けるのは、今の夏フェスなんかと似たような雰囲気ですね。

ただ、明治になると盆踊りが性的な風習を伴っていたため、盆踊り禁止令がたびたび出されます。それが大正に入るとラジオやレコードが普及しだして、明るく健康的なご当地ソングが盆踊りに取り入れられ、娯楽として再び盛んになっていったんです。
  • mixiでシェアする

JFN37局ネット

FM愛媛は18時~、FM青森は19時~放送

AIR-G'(FM北海道)・FM青森・FM岩手・Date fm(FM仙台)・FM秋田・FM山形・ふくしまFM・TOKYO FM・FM栃木
FM-NIIGATA・FM長野・K-mix・FMとやま・FM石川・FM福井・FM AICHI・FM GIFU・FM三重・FM滋賀
FM OSAKA・Kiss FM KOBE・FM山陰・FM岡山・広島FM・FM山口・FM香川・FM愛媛・FM徳島・FM高知
FM FUKUOKA・FM佐賀・FM長崎・FM熊本・FM大分・FM宮崎・FM鹿児島・FM沖縄