ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

フォークソング

2016.03.26

第155話 フォークソング

ゲストコメント
コラムニスト 泉麻人さん「フォークソングと言えば《寺》です」
コラムニスト 泉麻人さん
日本でフォークソングが一番勢いを持っていた70年代の初頭、中央線の沿線に住むのがフォークの人たちのお約束でした。一説には高円寺に「ムービン」というロック喫茶があって、そこが新しい音楽をやる人たちの根城になっていたからとも言われています。吉田拓郎さんも高円寺に住んで『高円寺』というご当地ソングを歌っていましたね。そこから中央線で「寺」が付くところが渋いと言われ、高円寺、吉祥寺、国分寺に人が集まったんです。

日本のフォークはどこか叙情性が求められました。高度成長を進めてきた体制側と逆行するかのように、古き良き日本を見直そうという雰囲気があったんです。その中で「寺」の付く町はなんとなくフォークらしかったんじゃないかと思います。関西でも寺だらけの京都がフォークの拠点でしたし、武蔵野タンポポ団の山本コウタローさんやシバさんなども吉祥寺から国分寺の間に住んでいました。

僕も高1の時、近所の楽器屋で5000円くらいのギターを買って、吉田拓郎の曲で自分の日常を歌詞にして歌ったりしたものです。ちょうどカセットテープが普及しだした頃だったので録音もしました。さらに本気になった人はバンドを組んで、エレキに持ち替えてプロのロックバンドになったりしているので、その世代はフォークから音楽を始めた人が多いはずです。実はビートルズのブームはさらにその前なので、一度エレキからアコースティックに戻っているんです。

70年代の初頭、フォークは学生運動と密接に結びついていました。でも学生運動が下火になっていく中で、フォークもラブソングになっていきます。そして72年に吉田拓郎の『結婚しようよ』が大ヒット。吉田拓郎はその年に『結婚しようよ』の歌詞の通り、軽井沢の洒落た教会で結婚式を挙げますが、同じ年に学生運動の終焉を象徴する事件が起こった「あさま山荘」も軽井沢だったんです。72年はそんな象徴的な光景が見られた節目の年でした。
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