ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

迷路

2016.05.21

第163話 迷路

ゲストコメント
金沢大学 人間社会研究域人文学類心理学コース 教授 谷内通さん「ネズミは驚くほど迷路が得意です」
金沢大学 人間社会研究域人文学類心理学コース 教授 谷内通さん
学習のメカニズムを研究する「学習心理学」では、1901年にスモールという研究者がネズミ用の迷路を作り、ネズミが学習できるかという論文を書いています。おそらくこれが迷路を使った実験の最初でしょう。この頃はまだ「動物が学習できるかどうか」を確かめる段階ですね。

時代が進むと「何を学習しているのか」を詳しく調べる研究がなされるようになります。たとえば迷路なら「左右左右」なんて曲がり角を暗記する方法もあるでしょう。そこでネズミがルートを覚えた迷路を一部変更したところ、すぐにネズミは迂回路を発見してゴールに辿り着きました。つまりネズミは単純にルートを暗記しているのではなく、自分の位置と迷路の構造を地図的に理解しているんです。

「放射状迷路」は真ん中に丸い広場があって、そこから八方向にまっすぐな走路が延びているだけ。突き当たりの窪みにエサが置かれているので「一度自分がエサを食べてしまった走路は不正解」です。ネズミはこの迷路も大得意で、すぐに1回も間違えずに8箇所のエサを取ってこれるようになります。ただし周囲を白いカーテンで隠して部屋の扉や本棚などの目印を見えなくすると、自分がどこにいるか分からなくなるようです。

「モリス水迷路」は通路のない迷路です。直径2mくらいのプールに入浴剤などで濁らせたぬるま湯を入れ、そこにネズミを入れて泳がせます。プールの中には1箇所だけ台が水面のすぐ下にあり、そこを見つければネズミは休めるという仕組みです。この迷路でもネズミは周囲の手がかりを見て台の位置を覚えます。

「直線走路」も迷路の一種。この場合はゴールの報酬に法則性を持たせる実験が行われます。たとえば「エサあり」「エサなし」を交互に繰り返すとネズミはすぐにその法則性を覚えて、エサがある回は最初から猛ダッシュするのに、その次はさっぱり動きません。ちなみに同じような実験を金魚でやると、ゴールにエサがあるということは覚えても「次はエサがない」という法則性は覚えられないそうです。
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