ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

2016.06.18

第167話 傘

ゲストコメント
ホワイトローズ株式会社 代表 須藤宰さん「ビニール傘のルーツは傘カバーでした」
ホワイトローズ株式会社 代表 須藤宰さん
ウチは昭和27年から33年くらいの間に世界で初めてビニール傘を仕上げて販売を始めた会社です。そのルーツは「傘カバー」でした。昔の傘は綿の素材で作られていたので、色落ちしやすく、防水も難しかったんです。そのせいで黒い傘から黒い滴が落ちてきて、白いワイシャツにシミを作ったりしていました。それを解消するためにビニール素材で傘を濡らさないためのカバーを開発したんです。

傘カバーは大ヒットしたのですが、すぐにナイロンという合成繊維が開発されて、傘カバーの必要がなくなってしまいます。しかしビニールという素材が水を漏らさないことは傘カバーでわかっていたので、骨に直接ビニールを張ったら非常に完成度の高い雨傘ができるのではないかと考え、みなさんご存知のビニール傘を作りました。ただ、当初はまったく売れなかったのですが。

転機は東京五輪の時でした。アメリカから五輪を観に来た傘のバイヤーさんが日本にビニールの傘があると聞きつけて「雨の多いニューヨークで売りたい」と言ってきたんです。それで作った分はすべて輸出していたような時期もありました。ところが数年すると突然、注文が来なくなります。それはアメリカの会社が台湾で生産するようになったせいでした。ハシゴを外された我々は改めて日本でビニール傘を売ろうと頑張って、今に至っています。

我々のビニール傘は一番安いもので5000円、高いもので1万2000円くらいします。空から降ってくるモノから人間を守る道具として作っているので、どうしてもそれくらいの値段になるんです。たとえば「縁結(えんゆう)」というモデルは園遊会で皇后陛下に使っていただくために作ったビニール傘。特殊な3層構造のビニールカバーに逆止弁のついた穴が開いていて、内側から風が吹き抜けやすくなっています。グラスファイバーの太い骨の強度もあって、風速20mくらいの風まで耐えられる丈夫な傘です。
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