ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

真田幸村

2016.07.16

第171話 真田幸村

ゲストコメント
俳優手 榎木孝明さん「現代の役者が武士を演じる難しさとは」
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俳優手 榎木孝明さん
今回の『真田丸』で大河ドラマの出演は9本目でしたが、役者という立場からすると時代劇は我を捨てて役に殉じることが大切です。たとえば本物の「一国一城の主」なんて現代にはまずいないでしょう。それを現代人の感覚で演じてしまうと人物が小さくなりすぎてしまうんです。武士の覚悟を「肚(はら)」と言いますが、その表現が現代では難しくなっていると感じています。

今回の『真田丸』は真田幸村が主役という時代劇の王道。今日の選択が明日の生死を分けるサバイバルゲームの時代の中、人間の本当の覚悟の仕方が描かれると思います。特に大坂冬の陣・夏の陣では、大坂方の武士たちはいかに華々しく死んでいくかが課題になります。2回目の夏の陣なんて、やる前から勝敗はほぼ見えていました。それでも幸村は「あわよくば家康の首をとって華々しく散っていこう」とします。そんな覚悟を表現するのは現代人の役者にとって難しいことです。

正直、私も昔は「俺が俺が」という役者でした。たとえば『真田太平記』で角兵衛を演じた時もそうです。ただ、あの役は架空の三男坊だったので、たまたまやりたい放題な演技がぴったりでしたが。でも映画『天と地と』に出演した時に、「自分の延長」の演技では上杉謙信を演じきれませんでした。そこから我を捨てて役作りするようになっていったんです。

ちなみに戦国時代の戦闘は、本当はすごく地味です。互いに甲冑を着ているので、刀で殺そうと思ったら首筋や脇の下といった隙間を狙って刺すしかありません。馬に乗っている大将なら長槍で叩き落として、みんなで寄ってたかって殺します。さらに合戦中はトイレに行く暇がないので基本的に垂れ流し。逆に食事も必要ですから、何千何万という人に食事を作る部隊もいました。遠征が長期になれば途中で農民を仲間に引き入れて現地で調達するのも重要になります。映画やドラマではあまり描かれませんが、そういう裏の戦いもあったはずです。
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