ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : スポーツ

パラリンピック

2016.08.27

第177話 パラリンピック

ゲストコメント
スポーツライター 金子達仁さん「パラリンピアンはトップアスリートです」
スポーツライター 金子達仁さん
ジャパンパラ競技大会を初めて取材したのは3年前でした。当時はまだ村の運動会みたいな雰囲気で、僕は正直「この人たちをアスリートと呼べるのか」と悩んだものです。しかしわずか3年で状況はガラリと変わりました。この6月に開催されたジャパラには大勢の報道陣が押し寄せ、選手もプロっぽくなっていたんです。

そもそも3年前に取材したのも『Number』の編集部に依頼されたからで、僕自身はまったく興味がありませんでした。でもその取材で義足のアスリート、中西麻耶さんを追いかける中で「この人たちも他のアスリートと何ら変わらない」ということを知ったんです。

それまでは僕の中に「可哀想な人たちが頑張っているから応援しなきゃ」「パラリンピアンは頑張っているだけで美しい」みたいな発想がどこかにあったと思います。でも取材する中で見えてきたのは、飢えるような勝利への想いや、ドロドロした嫉妬や足の引っ張り合いなど、どこでも繰り広げられるアスリートらしい人間模様でした。それで僕はある種のマイナー競技を取材しているのだと感じたんです。

中西選手は陸上の選手で、100mと幅跳びを得意としています。「義足のアスリート」と呼ばれますが、競技で使うのは義足ではなくブレードで、カーボンのブレードをたわませてバネのように使いながら走るんです。選手によって体格も切断した箇所も違うので、ブレードはひとりひとりオーダーメイド。ブレードの硬さ、形状、切断面との接合など、ものすごくデリケートな作業なのだそうです。

もちろん中西選手も普段は義足を使います。ブレードは全力疾走する時だけの専用の道具です。ブレードで走るのも大変ですが、止まるのも大変。さらに走幅跳ではブレードで踏み切る選手もいます。健常者の走幅跳だってあれだけ踏み切りが合わないのですから、ブレードを使って踏み切りを合わせる難しさは想像を絶します。

中西選手は今回のリオにも出場しますが、走り幅跳びは十分にメダルを狙える実力があります。ただしいつも踏み切りが合わなくてハラハラさせられるのですが(笑)。野球で言えば三振かホームランかみたいな感じで、踏み切りさえ合えば大ジャンプが期待できるので楽しみです。
著書「ラスト・ワン」 : http://www.njg.co.jp/book/9784534052384/
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