ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : スポーツ

パラリンピック

2016.08.27

第177話 パラリンピック

ゲストコメント
日本パラリンピアンズ協会 会長 河合純一さん「パラリンピックで水泳のクラス分けは」
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日本パラリンピアンズ協会 会長 河合純一さん
パラリンピックにおける水泳が他の競技と大きく違うのは、義足や車いすのような特別な道具を一切使わないことです。水によって得られる浮力を利用しながら、地上の何十倍と言われる水の抵抗と戦い、自分の体ひとつで泳ぎ切るのが一番の魅力と言えるでしょう。

そんなシンプルな競技である一方で、いろんな障がいが混在してレースをするのが分かりにくい部分でもあります。肢体不自由については障がいの重さや種類でS1からS10まで10段階にクラス分けされているのですが、障がいのない人の能力を300点として、右手が切断されていたら何%みたいな評価をして、筋力、可動域、左右のバランス、脳性麻痺なども考慮してクラス分けしています。

S11〜13までは私のような視覚障がいのクラスです。S11はまったく目が見えない人のクラスで、ブラックゴーグルと呼ばれる光を通さないゴーグルを付けて泳ぎます。もともと目が見えないことは分かっている選手たちなのですが、あえてそういうハードルを課して平等性を高めているんです。このルールはレース後にプールサイドへ上がったところで判定員がゴーグルを確認するくらい厳格に行われています。

そしてS14が知的障がいのある選手のクラス。この14クラスが男女で行われるので計28クラスです。さらに自由形や平泳ぎ、泳ぐ距離などもいろいろあるので、今回のリオパラリンピックでは水泳競技だけで150種目を超えます。規模の小さい大会ではクラスの違う選手が同時に泳いでタイムで順位を決めることもありますが、パラリンピックともなるとクラスごとにレースが行われます。

オリンピックだと参加する国や地域は200を超えますが、パラリンピックはまだ170を超えるくらいでしょう。その点は障がいがあってもスポーツを愉しめる状態ではない、あるいは国際大会に出られる状況にない国々も地球の上にはまだまだたくさんあるということも感じていただければと思います。でもオリンピックもパラリンピックも世界最高峰のスポーツの祭典です。

ちなみにS11クラスの水泳でも、クロールなら手をかいた回数でターンのタイミングをだいたい計れます。でもレースでは安全を確保するため、コーチが2〜3mある棒で選手の頭や肩に触れて壁が近いことを選手に伝える「タッピング」をするんです。叩き忘れたり空振りしたりすると失格ですが、一流選手のスピードに合わせるのは大変ですし、それで1/100秒を競うタイムに影響が出ます。その技術にも注目してみて下さい。
著書「パラリンピックを学ぶ」 : http://www.waseda-up.co.jp/newpub/...
Twitter : https://twitter.com/kawaijunichi
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