2013.08.03
第18話 カヌー&カヤック

「カヌーワールド」編集長 植村浩志さん「カヤックは海や運河でも愉しめる!」

最近はカヤック・フィッシングも流行っている。これは魚がいるポイントまでパドルで漕いでいき、ポイントに着いたらパドルをロッドに握り替えて魚を釣る遊び。主に使われているのは「シット・オン・トップ」と呼ばれるタイプのカヤックで、サーフボードの大きいモノに座席や足を踏ん張るための溝が付いているようなタイプ。幅が広めで安定性もあり、スピード性能もそこそこあるので、カヤック・フィッシングには非常に剥いている。
ポイントを探すために魚群探知機を積んでいる人もいるし、竿を何本も立てておくためのロッド・ホルダーを付けていたり、釣った魚を入れるクーラーボックスを積んでいたり、いろんな装備を使って驚くほど本格的。もともと専用の部品があるカヤックもあるし、部品だけを買って後付で取り付ける人もいる。そういうのを弄るのが好きな人も多くて、日曜大工のホームセンターへ行って、使えそうなモノを買ってきて道具を自作する人もいる。
また、東京には運河がいっぱいある。そこもカヌー&カヤックの遊び場としてはすごくおもしろい。東京スカイツリーの真下にも運河が流れているので、車に「ファルトボート」という折りたたみのカヤックを積んで近くまで行き、真下から東京スカイツリーを見上げたりもした。遊歩道から物珍しそうに話し掛けてくる人と会話をしながら、隅田川を渡って神田川へと入り、秋葉原や御茶ノ水のホームの脇を越えて、日本橋の下を通って隅田川に戻ってきた。東京の運河はそういう遊び方もできる。