ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : アウトドア , グルメ

ハゼ釣り

2016.10.01

第182話 ハゼ釣り

ゲストコメント
横浜国立大学 統合的海洋教育・研究センター 客員教授 古川恵太さん「ハゼはものすごく食いしん坊な魚です」
横浜国立大学 統合的海洋教育・研究センター 客員教授 古川恵太さん
ハゼはスズキ目ハゼ科の魚で、世界中に1800とも2000とも言われる種類のハゼがいます。日本にいるのはその内の500〜600種類くらい。基本的に寸胴で、海底にペタッとくっついて生きている様子から「底魚(そこうお)」と呼ばれます。カレイやヒラメも底魚ですね。目はやや上側についていて、敵が上から襲ってこないかちゃんと見られるようになっています。

1960〜70年代はまだ東京湾で漁業者が生業として獲るほどのハゼがいました。統計によれば、釣り船に乗って趣味で釣る人だけでも当時は1シーズンに1億尾のハゼが東京湾で釣られていたことが分かっています。ところがその後は20年ごとに約1/10になる激減ぶりで、80〜90年代は年間1000万匹になり、2000〜10年代は年間100万匹。このペースだと20年代には10万匹になってしまうのではないかと心配しています。

ハゼはものすごくよく食べる魚で、エサに突進していく衝動を人一倍(魚一倍?)持っています。ハゼ釣りの時の海底の様子を水中カメラで観察したら、最初にエサが降りて来たときは1〜2匹のハゼが寄ってくるのですが、どうも周りのハゼも「あそこでエサを食べている仲間がいる」と気付くみたいで、2投目になると寄ってくるハゼの数が増えるんです。こんなにエサに寄ってくる魚も他にあまりいません。

だからハゼはとても釣りやすい魚です。特に小さい頃はたくさん食べて成長しようとするので、さらに釣りやすくなります。そしてエサに近寄ったときに一番最初に食いつけるのは体の大きなハゼなので、あるハゼのグループが陣取っているところで釣ると大きいモノから釣れます。最初に12cmのハゼが釣れて「ここに大きいのがいそうだ!」と思っても、どんどん小さくなっていくのはそのせいです。

ハゼは基本的に雑食で、小さい頃はプランクトンを好んで食べ、大きくなるとゴカイのような虫を土の中から掘り出して食べます。中にはハゼを食べるウロハゼというハゼもいますね。マハゼによく似ているのですが下あごが出ているのが特徴で、上を泳いでいる魚を下からガブッと食いやすくなっています。この現象は魚の世界ではそれほど珍しくはありません。

かつて東京湾にたくさんのマハゼがいた頃、海苔の養殖をしている下に住んでいるマハゼを釣って食べると海苔の香りがしたそうです。そんな風にたっぷり栄養を含んだエサをお腹いっぱい食べて育った江戸前のハゼが一番おいしいと言う人も少なくありません。そんなハゼを私も一度は食べてみたいものです。
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