ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : スポーツ

フィギュアスケート

2017.01.07

第196話 フィギュアスケート

ゲストコメント
(株)パティネレジャー 須賀昌広さん「スケートリンクの氷は特殊な製法で作ります」
(株)パティネレジャー 須賀昌広さん
フィギュアスケートのリンクは30m×60mの1800平米というのが国際規格です。五輪や世界フィギュアはこの大きさのリンクで行われます。氷の厚さは特に決まっていませんが、薄すぎるのはまずいので8〜10cmくらいの厚さは保つようにしています。これは仮設のリンクでも常設のリンクでも同じです。

仮設のリンクを作る場合、一番下に冷却管を引きます。その冷却管には冷たくひやされたブライン(不凍液)が流され、そこに少しずつ水を撒いていきます。ブラインは車のラジエータに使われる不凍液と同じようなものですが、防錆剤やエチレングリコールなどの薬品も入っています。それが冷凍機で-15〜-20℃くらいに冷やされて流れてきます。

水を撒くときはいっぺんに行わず、少しずつやるのがコツです。バームクーヘンのように薄い層をいくつも重ねるイメージですね。そうすることで氷の密度が上がり、飲み物に入れる普通の氷とは違う割れにくい氷になります。厚さ8cmの氷なら1日に1cmずつで8日間かけるのが理想です。まとめて一気に凍らせることもできなくはないでしょうが、それでは脆い氷になってしまいます。

過冷却という現象があって、冷蔵庫で作った氷が白く濁るのはこの現象のせいです。そしてあの白い濁りは空気なので氷が脆くなるんです。そうならないよう薄く水を撒いて乾く(凍る)のを待ち、その上にまた水を薄く撒いて……という作業を30分から1時間くらいの間隔で繰り返します。1cmの厚さの氷を作るには20回以上も水を撒かなくてはいけません。

氷が厚くなったらそれで完成というわけでもありません。整氷車を入れたり、人に滑ってもらって、氷に負荷をかけます。そうすると氷が割れるので、そこに水を入れて凍らせてさらに氷の密度を高めます。弱い氷だと選手がジャンプを跳んだときに大きく割れてしまうのですぐに分かります。選手もその違いは感じているはずです。つま先で踏み切る時、ちゃんと締まった氷ならしっかりとした反発力がありますが、柔らかい氷だとズボッとつま先がめりこんでしまいますから。そうならないように締まった氷を作るんです。

水も水道水をそのまま使うわけではありません。パティネレジャーでは「ジェットアイス」という濾過器をカナダから取り寄せて、不純物をできるだけ取り除いて使います。そうすることでさらに氷の密度を高めています。
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