ピートのふしぎなガレージ

  • facebook
  • twitter
  • google+
エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : カルチャー

時計

2017.02.04

第200話 時計

ゲストコメント
鳩時計専門店「森の時計」、(株)森の時計代表 芹澤庸介さん「鳩時計と言いますが実は鳩ではなく…」
鳩時計専門店「森の時計」、(株)森の時計代表 芹澤庸介さん
最初の鳩時計は1800年代に南ドイツで作られたと言われています。日本に入ってきたのはずっと後で、おそらく1900年代になってから。舶来品みたいな扱いでデパートに並んだのだろうと推測されます。

そして戦後間もない頃、東京にあった手塚時計というところがメイド・イン・ジャパンの鳩時計を作りました。これはもともと海外に輸出するための製品だったと思われますが、なぜかこの時計が国内で大ヒットしたんです。当時、まだテレビは白黒でしたが、裕福な家庭の食卓を映すようなシーンでは必ず鳩時計が飾られていたほどでした。

鳩時計と言いますが、実は時計から出てくるのは鳩ではありません。これはカッコウです。だから世界的には鳩時計ではなくカッコウ時計と呼ばれていて、鳩時計と呼んでいるのはおそらく日本だけでしょう。戦後、日本のメーカーが新商品として売り出すときに、カッコウの和名「閑古鳥」では寂れた状態を表す慣用句「閑古鳥が鳴いている」を思い起こさせてしまうので、平和の象徴である「鳩」にしたのではないかと思われます。

手塚時計が日本で初めての鳩時計を作った頃は高低2つのを使って「カッコウ」という鳴き声を再現していました。しかしこれは聞きようによっては「ポッポー」とも表現できます。そんな曖昧な音だったからこそ鳩時計という呼び名が生まれたとも言えるでしょう。

今は昔ながらの手巻き式もありますし、クォーツのムーブメントが入っている現代版の鳩時計もあります。鳴き声もメーカーによって様々で、いかにも鳩時計らしいレトロな音もありますし、リアルな鳥の鳴き声を再生する鳩時計もあります。リアルな鳴き声は大人が普段の生活の中で森の雰囲気を愉しむために開発されていて、「カッコウ」という鳴き声の後に小さく山びこで「カッコウ」と聞こえてくるあたりもリアルです。さらに夜、部屋の電気を消すと自動的に鳴かなくなります。こんな風に鳩時計もちゃんと進化しています。

鳩時計は時間を見る道具というよりはを飾るのに近い感覚だと私は思います。からくり時計が自宅のリビングや子供部屋、玄関にあったら、その空間が愉しくなるんです。電波時計のような便利な道具とは真逆の時計ですね。
  • mixiでシェアする

JFN37局ネット

FM愛媛、FM長崎は18時~、FM青森は19時~放送

AIR-G'(FM北海道)・FM青森・FM岩手・Date fm(FM仙台)・FM秋田・FM山形・ふくしまFM・TOKYO FM・FM栃木
FM-NIIGATA・FM長野・K-mix・FMとやま・FM石川・FM福井・@FM(FM AICHI)・FM GIFU・FM三重・FM滋賀
FM OSAKA・Kiss FM KOBE・FM山陰・FM岡山HIROSHIMA FM・FM山口・FM香川・FM愛媛・FM徳島 FM高知
FM FUKUOKA・FM佐賀FM長崎・FM熊本 FM大分・FM宮崎・FM鹿児島・FM沖縄