ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

江戸の夕涼み

2013.08.24

第21話 江戸の夕涼み

ゲストコメント
落語家 柳家権太楼さん「江戸の庶民の暮らしぶり」
落語家 柳家権太楼さん
今は季節を選ばずどんなモノでも食べられるけど、昔は「この時期じゃなきゃ食べられない」というモノが必ずあった。たとえばキュウリは夏の物。ナスもそうだし、スイカは今みたいに大きくなくて、かなり小ぶりだった。昔はそういった夏の物をたらいに入れ、井戸の水で冷やして食べた。

よく冷やしたキュウリを棒状に切って、味噌を付ければ子どもたちにとっては立派なおやつ。ただしキュウリを食べたのは町人だけで、お侍はキュウリを食べなかった。キュウリは輪切りにすると、種の模様が将軍様の紋所「三つ葉葵」に見える。これを食べたり刻んだりして、幕府からあらぬ疑いをかけられたら困るから、お侍はキュウリを食べなかった。

行水も夏の風物詩。昔は人が入れるくらいの大きなたらいはどの家にも必ずあり、沸かしたお湯と井戸の水を混ぜて適温にして、外で体を洗った。外とは言ってもさすがにちょっとした囲いの中で、考えようによっては露天風呂の元祖みたいなもの。行水でさっぱりしたら浴衣を着て、縁台で涼みながら冷や酒をチビチビとやりながら世間話をする。そして暗くなったら寝るのが江戸の長屋の夏の風景だった。

「蹲(つくばい)」は竹筒に水が流れるようにした鹿威し(ししおどし)に似た物。下に石で作った手桶のような物を置いて、水が溜まるようになっている。水がスーッと流れてきて、コツーンと音が響き、溢れた水は1箇所からこぼれるのではなく、全面に広がるように流れていく。下に石でも敷き詰めておけば水が集まってきて流れていき、わずか1坪くらいの小さな空間でも庭に小川があるような気分を味わえる。

甘酒屋も涼を味わうための物。夏の暑い最中、天秤棒を担いだ甘酒屋が「熱〜い甘酒!」と言って売りに来る。その熱い甘酒を飲むことで、逆に涼しく感じるという知恵だった。金魚売りや甘酒屋は「棒手売(ぼてふり)」といって、「○○屋さんが来たから何時くらい」とその声が時計の代わりになるほど親しまれていた。
公式サイト:http://www.web-gon.com/
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