ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : グルメ

和菓子

2017.06.24

第220話 和菓子

ゲストコメント
元虎屋文庫研究主幹、東京学芸大学講師 青木直己さん「季節ごとの和菓子を愉しみましょう」
元虎屋文庫研究主幹、東京学芸大学講師 青木直己さん
── 和菓子は季節に密着しているんですか?

私たち日本人の生活には四季の変わり目に行事があります。その行事に密着した和菓子があるんです。たとえば3月3日のひな祭りなら草餅。かつて旧暦だった時の3月3日は現在の4月頃だったので、野原でよもぎを摘んで草餅を作りました。宮中の女房言葉ではその草餅を「草のつみつみ」などと呼んでいたようです。

この時期、6月なら水無月という和菓子です。水無月の上にのっているのはあんではなく、小豆を甘く煮たもの。小豆は『古事記』に登場するくらい古い穀物で、赤い色が邪気を取り除くとされてきました。おめでたい時に小豆の入ったお赤飯を食べるのもそんな縁起から来ています。もちろん単純においしいからという理由もあるでしょうが(笑)。

── 6月16日が「和菓子の日」なのは何故なんでしょう?

かつて6月16日は「嘉祥(かじょう)の儀式」が各地で行われていました。京都の御所ではひさしの下に公家が一列に並んでお菓子を食べる仕草をしたり、江戸城では500畳もある大広間に2万個のお菓子が用意され諸大名や家臣に振る舞われたんです。そんな日にちなんで、現在は6月16日が和菓子の日になっています。

もともとこの儀式は楊弓(ようきゅう)という小さな弓を使った的当てゲームで、負けた人が嘉定通宝という中国のお金で食べものをおごった風習に由来しています。ですから最初は武士の間で行われていたのが公家や民間人にも普及したもので、井原西鶴の作品にも「6月16日に京都の遊郭で16種のお菓子を食べる」という描写が登場しています。

さらに6月16日は月見の日でもありました。秋のお月見は今もおなじみですが、6月の月見は16歳になった人の成人を祝う儀式で、おまんじゅうに穴を開けて、その穴から月を見るんです。そしてたくさんのお菓子を用意して夜を徹して宴会したのが6月の月見でした。

── これからの季節ならどんな和菓子がありますか?

7月に入ったら葛のお菓子ですね。もっとも現在は葛が高いので、葛餅葛きりも葛のかわりに馬鈴薯でんぷんで作られていることが多くなっています。葛のお菓子は半透明で涼しげですし、喉越しが良くてスッキリしているので、暑くなって食欲が落ちたときにぴったりです。黄色いあんを半透明の葛で包み、ホタルの光を再現した「初蛍」という和菓子もあります。
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