2018.01.20
第250話 スキー板

アメアスポーツジャパン株式会社 アトミック担当 田村茂雄さん「再編が進むスキーのメーカー」

アトミックはオーストリアのスキーメーカーで、ザルツブルクから40〜50分のアルテンマルクトという街に本社があります。親会社はフィンランドのアメアスポーツ。この会社は様々なスポーツギアのブランドを買収している総合商社で、その手の会社としては世界最大です。サロモンやテニスのウィルソンもここの子会社になっています。
老舗のロシニョールは最近また盛り返していますね。こちらはGRKK(グループロシニョール)という形で、ディナスターやルックとグループ会社になっています。サロモン以外のフランスメーカーがまとまった感じでしょうか。
アメリカのK2はフォルクルやマーカーとグループ会社に。オーストリアのヘッドはチロリアと一緒です。最近はスキー単体ではなくビンディングやブーツもセットで開発して、トータルで高いパフォーマンスを発揮できるよう設計しているので、ルックやマーカー、チロリアなどのビンディングメーカーが買収されてグループ化しています。
── トッププロはどんなブランドを使っているのでしょう?
男子はオーストリアのマルセル・ヒルシャーが圧倒的な強さで、ついこないだ53連勝を記録しました。女子はアメリカのミカエラ・シフリンが断トツの強さなんですが、この2人が履いているのがアトミックです。男女のトップがアトミックなのは、ブランドのポリシーとして「レースでは絶対に負けたくない」という部分があるからだと思います。
プロの選手が滑走を終えるとすぐに板を外してブランド名がテレビに映るようにするのは、プロスポーツとしての意識が高いからだと思います。昔はスキーが長かったので板を立てるだけで良かったのですが、最近は短くなったので、ちょっとスキーを持ち上げないといけなくなりましたが(笑)。
それでもトップ選手は「カメラの位置を確認してるのか」と思うくらい絶妙な位置にメーカーのロゴを持ってきます。駆け出しの若手選手だとどこか不自然だったりするのは、キャリアの違いというものなんでしょうか。今度の平昌五輪でその辺にもちょっと注目してみて下さい。
Site : http://www.amerjapan.com/
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