ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

ラジオ

2018.03.24

第259話 ラジオ

ゲストコメント
フリーアナウンサー 吉田照美さん「ラジオでナチュラルハイになる瞬間」
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フリーアナウンサー 吉田照美さん
── 吉田さんはどうしてラジオの仕事を?

もともと僕は喋るのがすごく苦手でした。それを直したくて大学でアナウンス研究会に入ったんですが、当時は深夜放送の第二次黄金時代。TBSラジオの小島一慶さんなどを聴いている内に深夜放送に深入りして、文化放送の入社試験を受けてアナウンサーになったのが、この仕事をするようになった最初です。

ところが入社してみると、周囲には喋りが上手い人しかいません。これは絶望的でした。ニュースやスポーツ中継の適正がなかったので、バラエティ番組の表回りといって、街の人の声を拾ったり、バカな体験をする仕事をやったんです。目隠しをして女風呂でインタビューをさせてもらったこともありますが、きっと今はできないでしょうね(笑)。

── それをラジオでっていうのがすごいですね

そんなことをしている内に「変なアナウンサーがいる」ということが社内に広まったんだと思います。それで27歳の時に「深夜放送をやれ」と言われました。もともと深夜放送をやりたくてこの道に進んだのですから、後にも先にもこの時ほど嬉しかったことはありません。『セイ!ヤング』という番組を2年半にわたってやらせてもらいました。

その次が『てるてるワイド』です。この番組は結果的には当たったんですが、夜9時から始まる番組だったので、深夜と違って中高生がメインで、下手をすると小学生の高学年もいる。それで当時は「やる気ねえなぁ」なんて思っていました。結局、そこは聴いてくれてる人が盛り立ててくれたんだと思います。それに僕が子供だと思っていた人たちも、意外と大人の心を持っていたんですね。いま思うと僕が非常に失礼な判断をしていただけでした。

── リスナーが吉田さんを盛り立ててくれたんですか

ラジオは聴いてくれている人と喋っている人の関係性で、どれだけ盛り上がるかが鍵だと思います。「愉しみたい」と思って聴いてくれている人の気持ちがこっちに伝わると、化学反応が起きるんです。それでナチュラルハイになれる瞬間が1年間に1回でもあると、すごく幸せな気持ちになれます。でもその素晴らしい瞬間はすぐに消えてしまう。だからラジオは良いのかなとも思いますが。

ちなみに僕がマイクに向かって喋るときは、もうひとりの自分に向かって話しかけている感じが一番落ち着きます。言い足りないことが絶対にある。それでも生放送だから向かって行かなくてはならない。そういう時は「もうひとりの自分なら言葉足らずでも理解してくれる」という気持ちで喋るしかないだろうと。マイクの前でひとり喋りをするって、どう考えても異常な状況ですから、それが心を落ち着かせる一番のお守りでした。
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