ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : 旅・観光

富士五湖

2018.04.21

第263話 富士五湖

ゲストコメント
山梨県富士山科学研究所 火山防災研究部 山本真也さん「富士五湖の水は意外なところから」
山梨県富士山科学研究所 火山防災研究部 山本真也さん
── 富士五湖はどうやって誕生したんですか?

現在、富士五湖になっている場所は、かつて今よりも大きな湖がいくつか点在していました。それが富士山の噴火によって溶岩が流れ込んで、小さくなったり2つに分かれたりして、今の形になっていったと考えられています。

我々が調査したところによると、富士五湖の中で一番古いのは本栖湖です。本栖湖の湖畔でボーリング調査をしたのですが、170mくらい掘ると昔の湖の地層が出てくるんです。その地層を分析したところ、今から約3万年前に湖があったことが分かりました。3万年前と言えば旧石器時代。その後、1万年前くらいになると、現在の富士五湖の前身となる湖がほぼ揃ってきます。

── 富士五湖の水はどこから来ているんでしょう?

面積で言えば、富士五湖の中でも一番大きいのが山中湖で、次が河口湖。さらに本栖湖、西湖、精進湖という順番で、どれも雪解け水雨水が溜まってできています。そして意外に思われるかもしれませんが、実は「富士山の雪解け水」ではありません。基本的に富士山とは反対側の山々に降った雨や雪解け水が溜まっています。

一方、流れ出る方は、富士五湖から川に注いでいるのは山中湖だけです。桂川という川を経由して太平洋へと流れています。河口湖は人工の水路が桂川に引かれていますが、自然の川はありません。つまり山中湖以外の4つの湖は水の出口がないんです。これが富士五湖の特徴と言っても良いでしょう。

── なぜ富士山の雪解け水ではないと分かるのですか?

水質を調査すると、富士山の水と富士五湖の水は成分が全然違うんです。たとえばペットボトルで売られている「富士山の水」みたいな製品と、富士五湖の水を較べると、成分が全然違います。一番違いが大きいのはバナジウムという成分で、その濃度が富士五湖の水は富士山の水の1/10〜1/100くらいしかありません。

富士山の水は地下深くを流れています。バナジウムは富士山の溶岩に含まれているので、その中を何十年もかけて通る間に、水の中に溶け出すんです。それに対して富士五湖に流れ込む水はもっと浅いところを流れています。しかも周りの山は土地の質が違うので、そこを流れてくる水にはバナジウムがあまり入っていないというわけです。
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