ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

深海

2018.05.05

第265話 深海

ゲストコメント
生物ライター 平坂寛さん「実は皆さんも深海魚を食べています」
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生物ライター 平坂寛さん
── 深海魚っておいしいんですか?

実は深海魚はおいしい魚が多いんです。有名なところではアンコウキンキキンメダイなどが深海魚ですね。その辺は高級魚として知られていて、価格もけっこうお高いんですが、安くておいしいのに見た目が良くないせいで邪険に扱われている魚もいます。

たとえばイラコアナゴという深海魚がいます。スーパーで売っているやたらと安いアナゴの蒲焼きや、煮アナゴの缶詰に使われているのは、これであることが多いんです。イラコアナゴは見た目がアナゴのゾンビみたいなので、そのまま魚屋さんで売られていてもちょっと買う気にはならないでしょう。でもおいしいので加工品に回されています。

白身魚のフライも深海魚のことがありますよ。深海魚だからって毒があったり良くない面があるわけじゃありません。単純に外面が悪いだけでそういう扱いを受けているんです。そう考えたら、ちょっと可哀想だと思いませんか?

── たしかに……でもやっぱり見た目が不気味なのは気になります

深海魚は色彩のパターンが2通りあります。ひとつは深海まで赤に近い光がまったく届かないので、体色を赤くして目立たなくするパターン。キンメダイやキンキ、ノドグロがそうですね。もうひとつは単純に真っ黒になって闇に溶け込むパターン。こちらは全身が墨を塗ったように黒いので、食材としての見栄えが悪くなります。アブラボウズなんて水揚げされたところを見たら、思わず「えっ?!」と声をあげてしまう黒さです。

もうひとつ、深海魚の特徴としては、わずかな光をキャッチするために目が異様に大きい傾向があります。深海魚は目の中に反射板を備えていて、目に入ってきた光を反射することで増幅して、より効率よくモノを見る仕組みになっているんです。それで月みたいに大きく光り輝く目をしているんですが……それが魚屋さんに並ぶと、ちょっと買う気にならないのは仕方のないところですね。

でも深海魚は本当においしいんです。普通の魚はお腹の中に浮き袋がありますが、水圧がすごい深海では使いにくいので、多くの深海魚は筋肉に脂肪を蓄えて浮力を得ています。つまり「脂がのっている」んです。ただし、バラムツという深海魚の場合は、その脂を人間が消化できないのでご注意を。すごくおいしいんですが、食べすぎるとお腹を壊したり、脂がお尻から垂れ流しになってしまいます。
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