ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : アウトドア , カルチャー

凧揚げ

2018.05.12

第266話 凧揚げ

ゲストコメント
和凧・江戸凧工房「風切」 上野優さん「揚げるのが難しい凧だからこそおもしろい」
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和凧・江戸凧工房「風切」 上野優さん
── 江戸凧ってどういう凧なんですか?

江戸時代、参勤交代で江戸詰になった侍が国許への土産として買っていたのが江戸凧です。江戸らしい小粋で洗練されたデザインが人気になって全国へ広がっていき、いつしか江戸凧と呼ばれるようになりました。

地域によって絵柄や形もいろいろで、たとえば秋田や青森の方では竹のかわりにヒバ(ヒノキ)を使います。絵柄もその土地にあった題材がありますが、一般的には武者絵金太郎、それから「龍」みたいな文字を自分なりにデザインした凧も多いですね。

昔の浮世絵を見ると分かるのですが、江戸の空にはこんな凧がそれこそ満遍なく揚がっていたようです。戦国時代が終わって平和な江戸時代になると、侍たちは仕事がなくなってしまいます。それで襖に描かれた龍や虎の絵を見て「やることもないから、これを凧にして揚げるか」と。いくら武家屋敷が広いと言っても限りがあるので、空の上で凧がぶつかり合い、戦国の血が騒いで「あっちに負けるな!」と落とし合いを繰り広げたそうです。

── 上野さんは凧作りと絵を描くのを両方されているんですね

昔は「絵はあるから凧に貼ってくれないか」という依頼もありました。凧作りはけっこう難しくて、まず竹を削るのが難しいんです。丸竹を買ってきて、必要なサイズに割って、削って凧の骨にしていくんですが、これがけっこう大変で。良い環境で育った竹は節と節が真っ直ぐで、間隔も長め。そういう竹を選ばないといけません。

今どきのビニールカイトは穴に糸を付けさえすれば揚がるように作られています。NASAで開発された科学と技術の粋を集めた凧ですから、どうやったって揚がります。その点、日本の凧はそんな高級品ではございませんので、揚げるのが難しい(笑)。風の強さや揚げる角度に合わせて、凧の糸目や張りを調整してやる必要があります。でも、そのプロセスを愉しむのも凧揚げの内です。

初めて凧揚げに挑戦するなら、まずは友達と2人1組でやってみて下さい。ひとりが揚げる方を、もうひとりが凧を持つ方を担当して、2人の息を合わせて走るのがコツです。1回ではまず揚がらないので、何が悪かったのかを考えて、試行錯誤を繰り返す。それが凧揚げの醍醐味です。高層ビルの多い東京は、上空の風が荒れているので凧揚げに向いていません。たまには郊外に出かけて、広いところで愉しんで下さい。
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