ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

月見

2018.09.15

第284話 月見

ゲストコメント
国立天文台 副台長 渡部潤一さん「月に浮かぶ4文字が話題です」
国立天文台 副台長 渡部潤一さん
── 月の模様って季節で変わったりしませんか?

月は地球にいつも同じ面を向けているので、いつ見ても同じ模様しか見えません。これは月の公転周期と自転周期が一致しているからで、地球から月の裏側を見ることはできないんです。

ただ、頑張れば月の表面の57%くらいは見ることができます。たとえば月が地平線から出たばかりの時に見える角度と、地平線に沈む時に見える角度が違うので、ほんの少し裏側が見えます。さらに月の微妙な首振り運動によっても見える角度が変わるので、満月の端に「東の海」が見えたりするんです。

── 「東の海」ってどんな場所なんですか?

月の黒い模様を「海」と呼びます。昔は海に見えたのでそう呼ばれたのですが、実際には溶岩台地で、溶岩が吹き出して平らになり、真っ黒になったのが月の海です。その海のひとつが東の海で、なかなか見る機会がないため、見える時はマニアが一生懸命になります。角度的に見えるタイミングと満月が重なるのは年に1回くらいです。

でも天文ファンの多くは月を見飽きています。そして月が出ると他の星が見にくくなるので、経験を積んだ天文ファンは月が嫌いになっていくんです。ところが、さらに歳を取ると星を見るのが辛くなって「月でいいか」と戻ってきます。ちょうど釣り人が「フナに始まってフナに帰る」のとよく似ていますね(笑)。

その月の表面を望遠鏡で観察すると、たくさんのクレーターが様々な模様を作っています。「A」に見える模様は昔から有名でしたが、最近話題になったのが「X」。さらに「L」「O」「V」「E」を見つけた人がいて「月面LOVE」なんて呼ばれています。

── 月といえば時にはネガティブなイメージもありますが

月が人体に影響を及ぼしているという説もありますが、実際に統計を取ると、そういう現象はまったくありません。満月で変身する狼男の伝説も欧米のもので、日本で満月に関して悪い言い伝えはほとんどないでしょう。逆に欧米では「Lunatic」という言葉もあるくらい、月に対する恐怖心があります。

暗闇の研究をしている作家の中野純さんは「湿度の低い欧米では光が硬くて攻撃的な雰囲気だけど、日本は湿度が高いので光が柔らかいからでは」と仰っていました。たしかに中東やアメリカの砂漠で見た月は非常に硬い光でした。でも日本やポリネシアでは月齢ごとに神様を決めたりしているので、海洋民族は月に対して悪いイメージがないのかもしれません。
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