ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

アニメ

2018.09.22

第285話 アニメ

ゲストコメント
映画評論家 清水節さん「飛ぶ鳥を落とす勢いのアニメスタジオ」
映画評論家 清水節さん
── アニメ映画の注目株といえば?

今語るべきは「イルミネーション」でしょう。まだまだ日本ではその名前が浸透していませんが、ミニオンがマスコットキャラクターのアニメーション・スタジオです。ここのキーマンは創業者でプロデューサーのクリス・メレダンドリという人物。今やピクサーやディズニーに肩を並べる勢いといって良いと思います。

メレダンドリがイルミネーションを起ち上げたのが2007年。そして2010年の『怪盗グルーの月泥棒』が最初の作品です。当時、アニメ映画はどれもストーリー至上主義で、近年のディズニーイズムを引きずっていました。そんな状況を見渡したメレダンドリが「キャラクターで行こう」と考えたのが画期的だったんです。

── ストーリーではなくキャラクターというのは具体的には?

簡単に言えばナンセンス・コメディです。ディズニーのように泣かせる大作ではなく、笑わせる低予算の小規模な作品。そしてスピーディ。メレダンドリはこんなコンセプトで連作し、ミニオンの人気が異様に高まっていきました。

それで2015年に公開したのが『ミニオンズ』です。ディズニーの『アナと雪の女王』は制作費が1億5000万ドルくらいなのに対して、イルミネーションの作品はどれも7000〜8000万ドルくらい。そんな『ミニオンズ』がアメリカで11億ドルという興収を記録しました。

── なぜそんなにミニオンが人気になったのでしょう?

メレダンドリはイルミネーションを起ち上げる時、アメリカの優秀なスタッフが他の会社に押さえられていたので、ヨーロッパに目を付けました。だから制作部門の拠点はパリで、『怪盗グルーの月泥棒』もストーリーはスペイン人、キャラクターデザインはフランス人、音楽はブラジル系と、国際色豊かなスタッフで世界規模の展開を目指したんです。そういう意味では、メレダンドリは浦沢直樹の『PLUTO』を3DCGにする権利も買っています。

ちなみに「ミニオン」という言葉は英語で「子分」「手下」という意味です。あの黄色いキャラクターは、どうやら人間よりも先に地球に存在していた謎の生命体で、その時代ごとの悪党に仕えることが生き甲斐なんだとか。そんなわけの分からない設定と、キュートさと、チャップリンやバスター・キートンのようなユーモラスな動きで、世界中の子供たちの心を掴んでいます。
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