2018.10.20
第289話 新米


まずは「貴方にとっておいしいお米」を探しましょう。コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ、ゆめぴりか……いろいろなお米がありますが、それぞれ特徴が違います。おいしさ、柔らかさ、甘さ、どんな食感やどんなおいしさが好きかによって、合うお米も変わってきますから。
たとえば硬めのお米が好きなら、山形県の雪若丸というお米や、富山県の富富富(ふふふ)が今年デビューします。福島県の天のつぶ、新潟県の新之助も硬めですね。こういったお米の名前は初めて聞いた方も多いと思いますが、お米は新品種が続々と開発されています。
── 品種によってそんなに違うものなんでしょうか?
皆さんご存知のコシヒカリは粘りがあって柔らかくて甘いお米です。ゆめぴりかはもっと粘りと甘味が強いので、食べ応えが強くなります。ササニシキはあっさりとした味わいのしっとりしたお米で、コシヒカリとは正反対。あきたこまちはちょうどその中間なので、いろんなお料理に合うため女性の間で人気があります。
こんないろんなお米が出てきた背景には農家の高齢化があります。自分たちの県で優れたお米を作らないと、担い手が来ないんです。さらに温暖化の影響もあります。コシヒカリやササニシキは昭和生まれなので、今の気候に合ったお米が求められているんです。
── 新品種のお米はどんな特徴があるんですか?
今の若い人はちょっと硬めというか、口の中で米粒の感触を感じられる粒張りのあるお米が好きなので、そういうお米が作られています。それからオリンピックも開催されますし、海外の食文化に合うお米とか。もちろん逆に、純粋に和食向けだったり、寿司に合うお米もあります。
そんな新品種の中で私がおすすめするのは、福井県のいちほまれ。このお米はポストコシヒカリとして誕生した、台風などでも倒れない気象に強い稲なんです。粒張りがありながら粘りがある新しい食感で、炊きあがりはツヤツヤのピカピカ。小さい袋でも売っているので、ぜひ気軽にお試し下さい。
もうひとつ、新潟県の新之助はちょっと粒張りがあって、おにぎりなんかに合います。ハンバーグみたいな脂っこいおかずにも合いますね。今年は異常気象で「表面は硬めだけど中は柔らかめ」という産地が多い中、新之助はもともと粒張りがあるのであまり影響を受けなかった印象です。こちらもすでに新米が出回っています。
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