ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

2019.01.19

第302話 炭

ゲストコメント
増田屋 三代目社長 増田剛さん「炭もいろいろ、使い道もいろいろ」
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増田屋 三代目社長 増田剛さん
── 炭にも種類があるんですか?

皆さんご存知の備長炭は白炭に分類されます。これは1000℃以上の高温で焼いた炭で、とても硬いのが特徴です。それに対して黒炭と呼ばれる炭もあります。こちらは500〜600℃くらいの低い温度で炭化させた炭で、白炭よりも柔らかい分、火をつけやすいという特徴があります。

白炭と言っても白いわけではありません。炭ですから色は黒です。備長炭を作る時は、窯から掻き出した後に灰と土を混ぜた消し粉をかぶせて消火します。その消し粉が付着すると白くなるので白炭と呼ばれるのかもしれません。備長炭は樫の木で作りますが、楢の木で作る白炭もあります。

── なぜ白炭と黒炭でそんなに作る時の温度が違うんですか?

白炭の場合は、最後に窯に風を送り込んで1000℃以上にするんです。そして窯から掻き出して消し粉をかけて鎮火させます。黒炭の時は風を送り込まずに、窯の穴をふさぐことで酸欠にして火を落とし、その後に取り出します。そんな作り方の違いで炭の性質が変わるんです。

黒炭は楢の木で作る楢炭や、椚(くぬぎ)の木で作る椚炭が多いですね。楢炭は国内の生産量が一番多く、火力があって火付きも良く、コストの安い炭として、バーベキューや飲食店でよく使われています。椚炭は茶道でお湯を沸かす時に使われます。使いやすくて火力の調整をしやすいのが茶道にちょうど良いですし、断面に放射線状の線が入っていて美しい(その模様から菊炭とも呼ばれます)のも茶道向きなのでしょう。

── 最近、炭は燃料以外にもいろんな使われ方をしているようですが

そのきっかけは1993年に起こった米の不作でした。平成の米騒動と言われ、古米やタイ米が流通した時に、マスコミで「釜の中に備長炭を入れてお米を炊くと美味しくなる」と言われたのが最初だったんです。炭は多孔質といって、非常に小さな穴がたくさん空いています。その穴が水道水のカルキや塩素を吸着するので美味しくなる、という原理です。

炭は爪先くらいの欠片で25mプールほどの表面積があると言われ、本当にたくさんの小さな穴が空いています。その穴は脱臭効果もあるんです。ウチではその特性を活かして、炭を練り込んだ歯ブラシも開発しました。真っ黒なブラシはかなりインパクトがありますが、海外の方にけっこう人気です。
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