ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : 旅・観光

南極

2019.01.26

第303話 南極

ゲストコメント
タレント 小堺一機さん「南極観測隊員だった父との南極旅行」
ポッドキャストを聴く
タレント 小堺一機さん
── お父さんは南極観測隊だったんですか?

はい、僕の父は第9次と第15次の2回、昭和基地の調理担当として南極に行きました。僕が10歳の時と高校生の時ですね。父が南極に行くと、帰ってくるのは1年半後。越冬隊なので現地で1年、それから当時の「ふじ」という砕氷船で往復するのに半年かかりましたから。

そんな昔話をあちこちでしていたら「お父さんと一緒に南極に行きませんか?」という企画が持ち上がって、僕もテレビの特番で南極へ行かせてもらったんです。

── 南極はどんな場所でしたか?

よく漫画では風が線として描かれるじゃないですか。でも風って本当は線じゃなくて塊なんだなと知りました。遠くの山の上からブワッと音が聞こえて、粉雪が舞うのが見えるんです。そうすると「あ、来るぞ!」という声が上がり、しばらくするとその塊の風が僕たちのところを通り過ぎていく。そんな体験が驚きでした。

逆に、風のない時は、青空の下でもまったく音のない「シーン」とする感覚を味わえます。そして5mくらい先のテントの中の人がパラッとページをめくる音が聞こえる。南極はそんな世界でした。

父に「夏なのに全部の天候を見られたな」と感心されましたが、ホワイトアウトも体験しました。白い壁が向こうから来たなと思ったら、本当に視界が真っ白になり、どっちを向いているのか分からなくなって。その時はロープに掴まって移動したので何とかなりましたが。

── 久しぶりの南極でお父さんはどう過ごされたんですか?

実は父は、南極で唯一成功しなかった料理がありました。それが流しそうめんで、気温が0℃よりも高い日に、溝を掘って、そうめんを茹でて、氷を削って器を作り、そこにつゆと薬味を入れて、流しそうめんをしようとしたんです。ところが風が吹くと流したそうめんがまたたく間に凍って、流しそうめんならぬ剥がしそうめんになってしまったんだとか。

僕たちにしてみれば微笑ましい笑い話なんですが、父は板前として本気で悔しかったみたいで。それで僕と南極に行った時に、流しそうめんに再挑戦させてもらいました。無事にそうめんが流れた時は、父もずいぶん嬉しそうでしたね。今でもその基地では「ランニング・ヌードル」が名物になってるそうです。

南極の氷をお土産としていただいて持ち帰ったのですが、グラスでオンザロックにするとピチピチという空気がはぜる音がしました。それは大昔に氷に閉じ込められた空気が漏れる音。これもなかなか乙な体験でした。
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