ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : カルチャー

節分

2019.02.02

第304話 節分

ゲストコメント
江戸川大学社会学部現代社会学科 教授 斗鬼正一さん「地域によって節分もいろいろあります」
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江戸川大学社会学部現代社会学科 教授 斗鬼正一さん
── 地域によって節分のやり方って違うんですか?

節分の豆まきといえば本来は大豆ですが、落花生をまく地域もあります。北海道、東北、新潟、宮崎、鹿児島などがそうです。北海道は雪国なので、白い雪の上に白い大豆をまくと、後で拾えなくなってしまいます。でも殻付きの落花生なら拾いやすいし、中身が汚れません。そんな実用的な事情から、北海道で節分に落花生をまく風習が始まりました。

北海道で生まれたその風習は、同じ雪国の東北や新潟にも広まっていきます。宮崎や鹿児島は、落花生の産地なのでその風習と取り入れました。同じく落花生の産地として有名な千葉はまだ大豆が主流ですが、成田山の新勝寺では一部、落花生をまいてもらっているようです。ただ「大豆の霊力で鬼を追い払う」という節分の趣旨からすると、やや疑問ではありますが(笑)。

── 豆まきの掛け声も違ったりするんでしょうか?

「鬼は外」を言わずに「福は内」だけの地域もありますし、「福は内、鬼は内」とか、「福は内、鬼は内、悪魔外」なんて掛け声もあります。「鬼は内」は「追い払われた鬼がかわいそうだからウチにおいで」という慈悲深い掛け声だったり、お寺によっては「お不動様の前では鬼も改心するから」「住職が鬼に説教して改心させる」なんて趣旨だったりします。

私のように名前に「鬼」が入っている家では「鬼は外」は言いません。江戸時代、大名の九鬼家に仕える家臣も「鬼は外」は言わなかったそうです。さらに渡辺さんは全国的に豆まきをやらない家がけっこうあります。これは平安時代、京の一条戻橋で渡辺綱という武士が鬼をやっつけたので、鬼が怖がって渡辺さんの家には来ないから……という話です。

── あまり知られていない節分の風習もあったりしますか?

昔は「年越し」が2回あって、ひとつが大晦日、もうひとつが節分でした。そして昔は数え年だったので、新年になるとみんな年をとります。だから戦前くらいまで、節分が近づくと1歳でも早い内に結婚したいという女性がけっこう多くて、結婚ラッシュになっていました。

大阪や京都では、まるでハロウィンのような「お化髪(おばけ)」が行われています。これは厄落としの行事で、1年の始まりの節分に、普段と違う格好をすることで災いが降りかからないようにするんです。今では芸妓さんが仮装をしてお茶屋さんを回る風習として残っているので、京都の先斗町のような芸妓さんの多い場所に行くとご覧いただけます。
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