ピートのふしぎなガレージ

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カテゴリー : カルチャー

タイムマシン

2019.02.16

第306話 タイムマシン

ゲストコメント
立教大学 理学部教授 原田知広さん「物理学者も真剣にタイムマシンを考えてます」
ポッドキャストを聴く
立教大学 理学部教授 原田知広さん
── タイムマシンって実現可能なんでしょうか?

速いスピードで動く乗りものに乗ると周りよりも時間の進みがゆっくりになるので、乗りものから降りたときに「周りでは自分よりもたくさん時間が経過している」という状況になります。これが浦島効果と呼ばれる現象です。つまり、理論的に未来へ行くタイムマシンは作ることができます

実は現状でもほんの少しだけなら未来に行けます。たとえば、ちょっと新幹線で旅行に行ったりすれば、何億分の1秒とか何兆分の1秒だけ、他の人よりも未来に降り立っているんです。そういう意味でのタイムトラベルは実際に起こっています。

── ではタイムマシンは作ることができる?

原理的に未来に行くことは可能ですが、問題は過去に戻る方です。やっぱりタイムマシンは過去に行けないと、実現しても嬉しくないでしょう。そちらは物理学的にとても難しいと言わざるをえません。

物理学者にもその理論を真面目に研究している人はいます。数年前にノーベル賞を受賞したキップ・ソーンという物理学者が考えたのは、ワームホールを使う方法でした。ワームホールは遠く離れた場所をすぐに移動できる近道だと考えて下さい。このワームホールがあればタイムマシンを実現することができそうだというのがキップ・ソーンの考えです。

── ということは、タイムマシンは実現できるんですね!

ただ、ワームホールを作るには普通の物質では無理なんです。そこで必要になるのが、負のエネルギーを持つ「エキゾチック物質」。我々が日常的に接している正のエネルギーでは重力が引力になっていますが、負のエネルギーは斥力(反発する力)です。そんなエキゾチック物質をたくさん集めてワームホールが作れるかどうか。それがタイムマシンを作る上での大きな壁になります。実際、エキゾチック物質は地球上にごく微量はあるかもしれませんが、いまだかつて取り出されたことはありませんし、どこにあるかも分かりません。

ワームホールには出入り口が2つあります。タイムマシンを作るのであれば、その一方を光に近い速さで動かす。そうすると動かした方の出入り口では時間がゆっくり進むので、動かさなかった出入り口と較べて過去になっていきます。そこで動かさなかった方から入り、動かした方から出ると、過去に行けるという仕組みです。現在、タイムマシンはこんな原理で作れるかもしれないと考えられています。
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