2019.07.06
第326話 朝顔


関東地方でしたら5月の上旬くらい。気温が20度くらいになってからです。それより寒いと芽が出ません。そして早いものだと7月の中旬くらいから花が咲きます。夏至を過ぎて日が短くなりはじめると、朝顔もそろそろ咲こうかという気になるんです。
具体的には、日の出ている時間が14時間を切ると朝顔は咲き出します。夜も街灯の光がずっとあたっていたりすると、朝顔はずっと日中と勘違いして花が咲きにくくなります。だから朝顔は室内では育てられません。風通しも良くありませんし、外でちゃんと陽の光にあててあげましょう。
── 土や水やりはどうすればいいでしょう?
土は普通に売られている草花培養土で大丈夫です。水は絶対に切らさないようにやってください。朝顔は水が大好きなんです。やるときはたっぷり、やらないときはまったくやらない、そんなメリハリをつけるのがコツ。絶えずチョロチョロとやるのは絶対にダメです。
朝顔が一番成長するのは午前中なので、朝起きたら必ず水をやりましょう。そしてこの季節なら夕方にも水をやります。暑さが厳しい時はお昼もあわせて水を3回やらないと可哀想かもしれません。それくらい朝顔は水が好きなんです。鉢皿に水を貯めておかなければ、毎日浴びるほど水をあげても問題ありません。
── 植木鉢はどんなものを選ぶと良いのでしょう?
大きいに越したことはありません。根っこが張れば、その分どんどん株は大きくなりますから。いろんな色を楽しみたいのでしたら、ちょっと大きめの植木鉢に2〜3本くらい植えると「今日は赤が咲いた」みたいな楽しみ方もできます。
朝顔の鉢に立てる柱と輪っかを「あんどん」と言います。朝顔はあんどんをグルグルと回って育つので、真っ直ぐ伸ばしたら実は2〜3mくらいあるんです。だから緑のカーテンとしても人気がありますね。ただし鉢が小さいと根が詰まってしまい、つるもあまり伸びなくなりますが。
── 咲き終わった花はそのままでも良いんでしょうか?
終わった花は「花がら摘み」と言って、花が咲いていた茎から取ってしまいましょう。そのままにしておくと種ができて、そっちに栄養分が行ってしまい、次の花が咲きにくくなります。毎日やらなくても、ちょっと汚くなってきたなと思ったら早めに取って下さい。
7月から種をまいても朝顔は咲きます。5月に種をまいたものほどつるは伸びませんが、花はちゃんと咲くので、ぜひやってみて下さい。植木鉢でも20〜30輪は咲くので、マンションのベランダなどで育てるには十分だと思います。
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