ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

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カテゴリー : グルメ

トマト

2019.08.10

第331話 トマト

ゲストコメント
東京農業大学農学部農学科 野菜園芸学研究室 准教授 高畑健さん「品種改良前のトマト果実の大きさは……」
東京農業大学農学部農学科 野菜園芸学研究室 准教授 高畑健さん
── トマトってどんな植物なんですか?

トマトはナス科の植物です。ナス、ピーマン、ジャガイモの仲間ですね。形も色も全然違うような印象を受けますが、花の形態が同じなのでひとつの科に分類されています。5〜6枚の花びらが付いているように見えるのですが、実は1枚で形成されている合弁花というのがナス科の植物の特徴です。

ちなみに、よく話題になるトマトの栄養成分「リコピン」はトマトの赤い色素のことなんですが、本当は「リコペン」が正しい発音ですね。まあ、どっちでも同じことなんですが(笑)。学問的にアルファベット表記した場合「Lycopene」なので我々はリコペンと呼んでいて、一般的にはリコピンと呼ばれています。

── そのリコペン(リコピン)はどんな効果があるんでしょう?

注目を集めているのは抗酸化作用です。血管や皮膚などの老化を防ぐ役割を持つ成分と言われてきています。トマトの赤い色素なので、より赤いトマトを食べた方が、より多くのリコペンを摂取できます。さらに最近、トマトは中性脂肪を減らしたり、脂肪燃焼に役立つ成分があることも分かってきています。

「トマトが赤くなると医者が青くなる」なんてことわざもあるくらい、トマトは健康に良い野菜です。食べるにあたっては、加熱することで栄養成分が極端に減少するということはないと思います。でもやっぱり、もぎたてのトマトをそのまま食べた方が、より多くの体に良い成分を摂取できるだろうとは思いますが。

── トマトの原種はどんな植物だったんですか?

発見当時のトマトはビー玉よりも小さい果実をたくさんつけていました。そこから年月を掛けて品種改良されて、いま出回っているような野球ボールくらいの大きさの実がなるトマトになっていったんです。現在、トマトの品種は我々専門家もどれくらいあるのか把握しきれないくらいたくさんあります。ざっと数百はあるとは思うのですが、どんどん新しい品種が出てきているので、我々も追いつかない状態です。

有名な品種としては「桃太郎」。この品種が出てくる前は、トマトは赤くなる前に収穫して、お店に並ぶ頃に赤くなっているのが普通でした。昔は赤くなってから収穫すると、トマトがどんどん柔らかくなってしまったんです。しかし桃太郎は赤くなってから収穫しても柔らかくなりにくい。昔のトマトは青臭さがあったり、甘味が弱いというイメージがありましたが、1980年代に桃太郎が出てきてからかなりトマトのイメージが変わりました。
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