ピートのふしぎなガレージ

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エヌ博士

On Air オンエア

カテゴリー : グルメ , カルチャー

クラゲ

2019.08.17

第332話 クラゲ

ゲストコメント
新江ノ島水族館 笠川宏子さん「とても不思議なクラゲの生態」
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新江ノ島水族館 笠川宏子さん
── お盆を過ぎるとクラゲが増えると言われますが

その頃に増えるのはアンドンクラゲです。俗に電気クラゲとも呼ばれ、刺されると電気が走ったような痛みがあり、ミミズ腫れになります。でもクラゲは人を刺そうと思って刺しているわけじゃありません。細く伸びた触手に毒のカプセルがいっぱい入っていて、何か刺激があると勝手に針が出てしまうんです。

クラゲは魚のように餌を追いかけて捕まえることができないので、網を張るように触手を伸ばし、そこに引っかかったものを毒針で弱らせて捕まえます。そしてとりあえず口に入れて、食べられる物は食べますが、いらない物はペッと吐き出す。そうやってクラゲは生きているんです。

── クラゲに刺された時にはどうしたら良いでしょう?

目に見えて触手が付いている場合は、擦って拡がらないようそっと取ります。その後、海水で優しく流して下さい。その時も擦らないことが肝心です。真水は刺激になる場合もあるので、できれば海水で。あまり酷いようだったら病院に行きましょう。

よくミズクラゲは「触っても平気」と言われますが、ちゃんと毒針を持っています。でも毒針が小さいので、人間の皮膚を貫通できないんです。それがアンドンクラゲだと針が大きいので、皮膚を貫通してミミズ腫れになる。肌の強さは人によって違いますし、刺された場所によっても違うので、どんな症状になるかは一概には言えません。

── クラゲの毒ってどれくらい痛いんですか?

サカサクラゲの水槽は清掃する時に水だけでも痛いくらいです。クラゲの毒は慣れれば強くなるというものでもなく、1回目よりも2回目の方が症状が酷くなるアナフィラキシーショックも起こります。ですから刺された時、なかなか痛みが治まらなかったら病院へ行って下さい。

ちなみに、刺胞動物のクラゲには必ず毒針がありますが、有櫛(ゆうしつ)動物のクラゲには毒がありません。俗にクシクラゲと呼ばれ、櫛板をピラピラと動かしながら泳いでいるクラゲで、櫛板に光に反射するとエレクトリカルパレードのように美しく光って見えます。

── クラゲはどんな生涯を送るのでしょう?

クラゲは、イソギンチャクのように岩にくっついている「ポリプ」と呼ばれる時期と、水中を浮遊している時期があります。実はポリプの状態だと、クラゲはクローンでどんどん増えていけるんです。しかしそれでは環境の変化に適応できず、何かあった時に全滅してしまう。それで他のクラゲと出会って生殖するために、クラゲとなって海の中を漂います。

寿命はミズクラゲで1年から1年半くらい。冷たい海域のクラゲだともうちょっと長生きします。種類によっては数時間というクラゲもいますね。ハネウミヒドラというクラゲなんですが、海底の岩から離れて1〜2時間で寿命を迎えるので、本当に子孫を残すためだけにポリプからクラゲになるんです。

一方、「若返りクラゲ」「不老不死クラゲ」と呼ばれて話題になったのがベニクラゲ。別に死なないわけじゃないんですが、ベニクラゲはクラゲからポリプに戻ることができるんです。ポリプからクラゲになり、クラゲからポリプに戻る。それを繰り返して生きている不思議なクラゲです。
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